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■ 家
我が家は一部改築中。 そんな我が家を見ながらいろいろ考える。
それはまず、改築部分の『壊し』から始まった。
築200年とも言われる我が家。 改築部分の壁や土台を壊していく。 天井をはがしていくと、昔の本当の天井がお目見え。 黒い太い梁も陽の目を浴びた。
この家が建てられたころはこれが本当の天井だったんだな。 今まで薄い板で張られていて気が付かなかった。
玄関(土間)部分の梁には、ツバメの巣づくり専用のちょこんとした『梁の出っ張り』も出てきた。
何かね、こういうのを見ると、歴史のロマンを感じるよね。 江戸時代に生きていたであろうこの家の家族は、毎日この天井や梁を見ていたんだな。
囲炉裏のあったであろう場所の梁は、他の場所より一層黒くすすけていた。
上を見上げると、屋根裏に大きなとっても大きな『スズメバチの巣』が2つ並んで出てきた。 「うわぁ〜!!」 よくよく見ると、いたるところに巣がある。 大きなものから作りかけのものまで・・・。
蜂と共存していたんだ。 知らなかった(笑)。
平屋と言えども高い棟。 中から見上げると2階分はあるね。
足元を見ると、柱はただ石の上に立っている。 そう、土で固めているわけじゃない、ましてコンクリートで固めたわけじゃない。 ただの『石』の上に柱が乗っかっている。
こんな素敵な家に住んでいたんだ。
改めて、感動。
今回の改築。 すべて新しくするわけではない。 こんないい雰囲気をもった・・・200年もの歴史を背負った部分を壊したくない。 そんな家族みんなの意見を前面に出し、梁や柱、屋根はこのまま生かす。
ただ、かなりの補修が必要らしい。 お願いしている建築屋さんは、そんな私達の想いを叶えようと、いろいろと骨を折ってくれることになった。 柱を補強(添柱)したり、壁に『すじかい』を入れたりと。。。 毎日のように、足を運び何度も現場と図面を見て、何度も何度も測量。
こんな人達のおかげで、又新しくこの家は生まれ変わるんだな。 古きよきものはそのままで、なおかつ、新しい生活しやすい空間。
まさに、『ビフォー・アフター』。
それぞれの『匠』達の腕に期待している。
2003年05月26日(月)
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