Diary?
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某所の「知り合いでムーミンのキャスティングを考える」で私はミイとなっていた。 「へえぇ〜そうなのかぁ」と面白く思う。面白かったので周りのひとにきいてみることにした。
その1 「ねえ私ってミイっぽい?」 「ああー、ミイってわがままで意地悪でちっこいねえ」 む。20代ですでに「ばあちゃん」と呼ばれた穏やかな私に何を言う。
その2 「ねえ私ってミイっぽい? 自分ではフローレンかミムラ姉さんかなって思うんだけど」 「………」 「あ、いや、悪い。訂正する。スナフキンかトゥーティッキがいいな、楽器持ってるから」 「………さ、何食べる? ビール飲むんでしょ?」 相手にしてもらえなかった。
その3 「ねえ私ってミイっぽい?」 「ええー、ミイっていうよりはさあ、どっちかっていうとケイちゃんじゃない?」 いやいやいやいや。ちがうから。いろいろちがうから。
昔NHKで「人間は何を食べてきたか」というドキュメンタリーシリーズがあって、なかなか興味深くてよく見ていた。私の食に関する蘊蓄の、かなりの部分はこのシリーズに負うていたりする。
みなさまご存知のように私は麺が好きで、なかでも蕎麦には目がない。このドキュメンタリーでやはり一番印象に残っているのは蕎麦の話だった。10年以上前の番組なので記憶が不確かなのだが、なんでも蕎麦は世界の多くの地域で食べられている穀物ではあるが、これを粉に挽いて水を加えて捏ね、麺状に整形して茹でて食べるという文化は中国、韓国、日本、そしてブータンにしか存在していないらしい。日本以外の中国、韓国、ブータンではところてんのように穴の開いた道具から押し出して麺にするのが主流のようだ。中国と韓国はなんとなくわかる。日本の食文化のルーツなのだから。韓国冷麺にそば粉を使うというのは知っていたし、中国はまあ何でも捏ねちゃうようなイメージだし。しかしブータンは意外だった。最近では韃靼蕎麦の産地として知っている人も多いかと思うのだが。
昔からブータンには少なからず憧れの気持ちを抱いている。穏やかで知的な高原の民。しかし彼らが何を食べているかについては考えたことがなかったのだ。蕎麦だったのか。粉に挽いて捏ねて、押し出して麺にして茹でる、そこまでは見るからに全く日本と同じ蕎麦だ。少し黒くて太めの田舎蕎麦。ところが彼の地は当然のことながら醤油文化ではない。だからそこからの調理と味付けが日本の蕎麦とは大きく異なっていた。茹でた麺を油で炒め、たっぷりの唐辛子で味付けするのだ。これを見た私は早速まねをしてみた。田舎で買ってきた出石蕎麦の干麺を茹でて、ペペロンチーノの要領で作成、ただしニンニク抜き。軽く塩味で。言葉の意味通りの「焼きそば」である。
それから10年余、このメニューは私の秘かな定番となり、胡麻油を使ったりニンニクを入れたりというバリエーションもできた。しかしまだ人に食べさせたことはない。なんというのか、自分では大好きなのだけれど人には勧めにくい食べものだと思う。やっぱりそばつゆでつるつるっと食べた方が美味しいのは確かだから。なんとなく人に隠れてこっそり食べなきゃいけないような気もする。島田雅彦氏の食関係の本(「ひなびたごちそう」だったかな?)を読んでいたら、オリジナルレシピとして「蕎麦のペペロンチーノ」が紹介されていて、内心「まーくん、私はあなたの同志よっ」と叫んだりしたのだった。いや島田氏は別に隠れて食べてるわけじゃないのだろうけど。
で、今日の日記の要約としては「お昼に茹でたお蕎麦が少し余っていて、午後に小腹が空いたものだから久しぶりにブータン蕎麦にしておやつに食べた」とまあ、そういうことです。
季節の変わり目だからなのか、眠くて眠くてしょうがない。仕事中は大丈夫なのだが、帰宅して夕飯が済むとすぐさま睡魔に襲われ、まるで気絶するかのように爆睡。夜中に一度目覚めることもあれば、朝まで眠り続けることもあり、この一週間の平均睡眠時間は約10時間/日であった。
そんな暮らしをしていると家ではほとんど何もできないのは当然のことなのだが、TSUTAYAで借りたDVD3枚、今日中に返却しなきゃなのにまだ1枚も観てないのは問題だ。今日は特に予定がないからこれからせっせと観るけれども、「バーバー吉野」と「アニマトリックス」と「グッバイレーニン」を続けて観るのか。うわあ。
恵比寿のパブでエール会。ここは多分うちから一番近いパブなのだが、なかなかいいわ。すごく不便な場所にあるのに繁盛している。1Fは立ち飲みありの本場っぽい感じ、地下は穴蔵のような落ち着く席。食事をしたかったので地下へ。ラムのロースト、ソーセージとベークドビーンズ、シュリンプフライ、ポテトパイ。ここのマッシュポテトはグリーンピースが混ざっている。マッシュポテトもグリーンピースもパブの、いやイギリスやアイルランドの食の基本ではあるけれど、両方ミックスってのは思いつかなかった。これ食っとけば死なない、完全食の趣がある。
よなよなの生を飲みながら日本のエールの中では最もエールらしいのではないかと思ったり、初めて見たアラン島のエールで北の寒い海に思いを馳せたり、こいつぁ上等のラムだぜと喜んだり、ひとしきり選挙話をしたり、こもり日プロジェクトについて語ったり、そんな感じで金曜の夜は更けてゆく。
意外なことに、恵比寿にはあまり喫茶店がない。エールの後にコーヒーが飲みたかったのだが喫茶店難民になってしまった。いわゆる「カフェ」はたくさんあるんだろうけどよく知らないし、まともなコーヒーを出す店は8時頃には店じまいしてしまう。せめて終電くらいまで、ちゃんとしたコーヒーが飲めるところがあればいいのになあ。
・大倉集古館に「シルクロード装いの美」を観に行く。近所だからついでにと行った泉屋博古館は閉まっていた。休館日は確認したつもりだったのだけど、もしや企画展をやっていない時は閉まっているのか。むむぅー、最近「行ったら閉まってる」のが続くなあ。集古館にいる間に激しい雷雨になったので、大喜びでバルコニーから見物する。集古館の建物があれで、眼前に見えるのはオークラのあの建築、そしてスコールのような土砂降り。一緒にいた友人は一緒にマレーシアに行った人だったので、二人して「ああクアラルンプールだねえ。マラッカだねえ。」と懐かしむ。ミュージアムショップでガネーシャのプリントされたTシャツを買ってしまう。
・目黒でネパール料理の店に行った。入口で靴を脱いで、カーペット敷きの席でモモとかチョエラとか、そういうものを食べてキングフィッシャーを飲む。今日はアジアのいろんな国を旅行した気分だ。
・地下鉄の中で、とある中吊り広告を指差して「この女優さんの顔がメンフクロウみたいで怖い」と言ったら、友人がものすごく喜んだ。そんなに喜ばれると思わなかったのでちょっと嬉しい。私は名前を知らなかったけれど、小雪という人らしい。最近名字のない人が多いね。ヒロシとか。優香とか。あ、でも昔からいるか。喜多郎とか宗次郎とか。
2005年09月10日(土) |
コーヒー&シガレッツ |
「映画観たい病」の波がやってきている。今日は「愛の神エロス」と「コーヒー&シガレッツ」の二本立て。
「愛の神エロス」の感想はただひとつ、「アントニオーニってまだ生きてたのか…」、これに尽きる。失礼だけど、ほんとにびっくりした。60年代、70年代の映画の人ってイメージで、その頃すでに若くはなかったと思うので。
「コーヒー&シガレッツ」、いかにもジャームッシュらしい。アメリカだけどWASPが出てこないし。話してることは全編まったくどうでもいいようなことだし。で、もうね、とてつもなく不味そうなコーヒーばっかり出てくるの。コーヒーでありさえすればいい、ってくらいの。最後の方の台詞「俺は労働者向きの普通のコーヒーの方が好きだなあ」ってのが笑えた。
カフェ・バッハへの道のりはたいへん遠く、さまざまな壁がたちはだかり、私は未だたどり着けないでいる。
先月の喫茶店巡りで訪ねるはずだったのだ。当日、台風直撃により順延。
今日こそはリベンジを。初めて降り立った南千住の駅は大規模な工事中で、通路が複雑怪奇。さんざん迷った挙げ句、やっとRPGのラビリンスのような歩道橋を越え、泪橋から山谷と超ディープ地帯を道で寝てるおっちゃんに躓きそうになりながら通り抜け、到着したところが夏期休業ときたもんだ。この店でいつかはコーヒーを飲むことができるのだろうかと不安になる。ランブルともかのコーヒーは飲んだから、あとバッハで「コーヒーに憑かれた男たち」コンプリートなのに。
疲れ切って日暮里まで戻って又一順の中華食べて帰ってきた。今日は餃子同好会だったのだと自分に強く強く言い聞かせながら。
健康診断、コース最後の診察にて
医 「最近体調で気になることは?」 私 「特にないです」 医 「ではこれで」 私 「あ、ちょっと聞いてもいいですか」 医 「はい?」 私 「あの、私よく中性脂肪が正常範囲より少なすぎてB判定になっちゃうんですけど、あれって少なくてもいかんものなんですか」 医 「あー、そうですねえ、あまりに少なすぎると血管によくないんですが」 私 「ほう」 医 「まあでも多すぎるよりは全然心配ないんですよ」 私 「そうなんですかー。ちなみに中性脂肪って、どうすれば増えるんですか」 医 「(きっぱりと)あぶらものです。」
うーん、あぶらものかあ。確かに普段はあんまり食べないけど、ビールのつまみなんかでけっこう摂取してる気がしてたんだけどなあ。中性脂肪が多すぎる人なんて、一体どれだけあぶらものを摂っているのか想像がつかない。じゃあせめて今日の昼にはあぶらものを食べようかと思ったけれど、やっぱり揚げ物満載の弁当なんかはどうしても選べなくて、結局鯵の握りとか食べた。まあ脂が乗ってたからいいんじゃないかな。根本的に間違っているような気もするけど。
金曜日はエールの日。目黒のパブで飲んできた。考えてみると、うちから徒歩圏にパブが3軒もあるのだ。なのにどれも行ったことがなかった。家の近所って一人のことが多いからねえ。今となってはブリティッシュパブやアイリッシュパブは一人で行っても大丈夫かもしれないとも思うが。
今回は、同行者が「昼に鰯のフライを食ってしまったのでフィッシュは食べたくない」と怪しからんことを抜かすので、フィッシュ&チップスは食さなかった。ちぇ、しょうがないなあとか言いながら、後で思い出したがその日の私の朝食は、コンビニで買ったフィッシュフライのサンドイッチであった。もうほんとにばかになっている。ところでパブのメニューにバッファローウイングがありがちなのは何故だろう。アメリカンフードのイメージなんだけども。しかしあの酸っぱ辛さはクセになる。輸入食材店でソースを見つけたら買ってこようかな。
土曜日はこもり日。こもれ日と一字違いで、なんだか素敵な軽井沢テイストが感じられま、せんか?。せんね。洗濯してご飯食べてビール飲んで昼寝してご飯食べてビール飲んで寝た。
そして今日は目黒シネマで「真夜中の弥次さん喜多さん」。宮藤官九郎はサブカルと芸能界をリンクしてしまって凄いなと思っていたが、最近はそれに伝統芸能まで混ぜてしまっているのでますます混沌として楽しい。だって、しりあがり寿の漫画を映画化して、キャストはジャニーズと小劇団と歌舞伎役者で楳図かずおまで出てて音楽がZAZEN BOYSだなんて、宮藤官九郎がいなければあり得なかったでしょう。
いや面白かったと満足して映画館を出て、ふらふらと恵比寿まで歩き、無印良品・有隣堂・新星堂・TSUTAYAと手ぶらでは出てこられない店ばかり回ったので荷物が増える増える。TSUTAYAからの帰り、次回のエール会で行こうと思っているお店の場所を確かめておこうと思って前を通ってみた。そしたら昼間も開いてるのね。しかも昼間はフィッシュ&チップスが800円でフリードリンク付きだとか書いてあった。そこでぐっと堪えて我慢した私は偉いと思う。でも来週TSUTAYAに返却に行く時にも我慢できるかどうかは怪しい。
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