想い出の樹

2002年03月03日(日) 女狂言

今日狂言師野村万之丞が企画・監修した女狂言師を見てきました。
この舞台に知人のパーカッショニストが出演しており誘われたのでした。

今回の試みは、
もし女性が狂言を演じていたらどうなっていただろう、というものです。
伝統的な狂言の雰囲気を保ちながらも、
現代女性ながらの解釈、動きが取り入れられており、
とても面白く楽しむことができました。

出演している女性たちが、みんな生き生きしており、
女性の狂言というものが存在していたら、
男性にはないこのような生き生きとした(はじけた・・・とでもいおうか・・・)
表現があったのではないかな、と思いました。

また、伝統的な狂言とは違い、もっと親しみやすいものを感じました。
伝統を守ることも文化。
そこに新しいものを取り入れていくことも文化。
日本人は「よい加減」が上手だというお話しがありました。
いろんなものをよい加減に取り入れていく。
中国へ行き、本場の酢豚を食べようと食べてみると、
甘いかすっぱいかのどちらか。
日本人はよい加減に「甘酸っぱい」なのです。
これが日本の文化であるという話を聞き、なるほどと思いました。
これをクラシックに置き換えると、どうなるのかな・・・なんて考えたりして。

野村氏はとてもお話しの上手な方で、
講演会があったら、是非行ってみたいなと思いました。
この女狂言の試みはこれからずっと続けていくそうです。
来年の公演が楽しみです。


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中嶋 [HOMEPAGE]

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