今日狂言師野村万之丞が企画・監修した女狂言師を見てきました。 この舞台に知人のパーカッショニストが出演しており誘われたのでした。
今回の試みは、 もし女性が狂言を演じていたらどうなっていただろう、というものです。 伝統的な狂言の雰囲気を保ちながらも、 現代女性ながらの解釈、動きが取り入れられており、 とても面白く楽しむことができました。
出演している女性たちが、みんな生き生きしており、 女性の狂言というものが存在していたら、 男性にはないこのような生き生きとした(はじけた・・・とでもいおうか・・・) 表現があったのではないかな、と思いました。
また、伝統的な狂言とは違い、もっと親しみやすいものを感じました。 伝統を守ることも文化。 そこに新しいものを取り入れていくことも文化。 日本人は「よい加減」が上手だというお話しがありました。 いろんなものをよい加減に取り入れていく。 中国へ行き、本場の酢豚を食べようと食べてみると、 甘いかすっぱいかのどちらか。 日本人はよい加減に「甘酸っぱい」なのです。 これが日本の文化であるという話を聞き、なるほどと思いました。 これをクラシックに置き換えると、どうなるのかな・・・なんて考えたりして。
野村氏はとてもお話しの上手な方で、 講演会があったら、是非行ってみたいなと思いました。 この女狂言の試みはこれからずっと続けていくそうです。 来年の公演が楽しみです。
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