想い出の樹

2002年03月01日(金) ソルフェージュ

今日から導入期を卒業して、ソルフェージュのレッスンを受ける子が一人。
ソルフェージュ初めての生徒です。
私の教室では、導入期は週2回のピアノレッスン、
それを過ぎるとピアノだけのレッスンと
ピアノ+ソルフェージュのレッスンを選ぶことができます。
私は出来る限り後者を選んで欲しいと思っており、
この子は後者を選んでくれたのでした。

習い初めて2年、もうすぐ小学6年生の子です。
ここ2年教えていて思うのは、
音感というものは
ピアノを弾いていれば自然にある程度ついてくるものだ、ということです。
完全にではありませんが、ドレミのわからなかった子が、
それほど訓練をせずとも、ある程度の期間ピアノを弾いていると、
聞き取れるようになっているんですね。
何もわからない状態の時に無理矢理ドレミを聞き取る訓練をする必要があるのか、
こういった経過を見てあまり必要性がないように感じています。
なので、この子は初期音取りゲームなどやっていましたが、
ここ1年はやっていませんでした。

しかし案の定、初めての聞き取り4小節分ですが、
苦なく簡単に聞き取ってくれました。

また、何も知らない生徒に、楽譜の書き取りを教えるよりも、
ある程度楽譜に慣れてきて、音感もついてきている生徒に
ソルフェを教える方が効果的なのではないか、と思い始めています。
ソルフェを始める年齢についても、
物事をある程度合理的に考えることができ、理解力が深まる年齢に始めるのが
よいのではないかな・・・・と。
その方が、無理なく楽しく身につけることができるような気がします。
それ以前のものについては、ピアノレッスンのなかでやっていけますし。

今悩んでいるのは、4才の子についてです。
この子は進みがとても早いので、
小学1年生に入る前に、導入を卒業する可能性があります。
その場合、ソルフェージュはいつ始めるべきか。
しばらくピアノレッスンだけにして、
小学2年生くらいから始めるのがよいのではないか、などと思っています。
もちろん、この子の理解力によってそれが多少早まる可能性、
遅まる可能性はありますが。

現在使用している教材で、初期のリズム感や音感、楽典を学ぶことができます。
ドレミで歌うこともピアノレッスンで譜読みとともにやります。
ある程度知識を身につけてから、本格的なソルフェのレッスンに入る、
今はこれがいいのかな、と思っています。
今後この考えがどのように変化してくかはわかりませんが、
しばらくはこれで様子を見ていこう・・・などと思っています。

本格的にソルフェのレッスンを毎週受けることで、
この子にどのような変化があらわれ、
ピアノ演奏にどのような効果が出てくるのか、
今後じっくり観察して分析していかなければと思っています。

私は、ピアノ習い始めのころからソルフェとピアノは別々でレッスンを受けていたので、
それがどのような効果を自分に与えたのか、よく認識できていません。
自分の受けてきたソルフェの指導に疑問もありますし、
どういった指導がよいのか、過去に私が受けてきた指導の良い面悪い面を
よくよく分析しながら、そして新しく良いものはどんどん取り入れて、
やっていきたいなぁと思っています。

今日は初めてのソルフェレッスンだったので、
ちょっと緊張してしまいました。(笑)
生きたソルフェを指導することができたらいいなと思います。


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中嶋 [HOMEPAGE]

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