今日Aちゃん2回目のソルフェレッスンがありました。 テーマは休符です。
最初に音取りしたとき、 彼女は休符を書かずに2分音符でドーミーと書き取りました。 4小節すべて書き終えたとき、 私は彼女の書き取ったものを、そのまま演奏してあげました。 1小節目を弾いてすぐに違いに気づいたAちゃん。 そう、休符があるのとないのとでは、 曲の雰囲気が大きく変わってくるものなのです。
普段ピアノのレッスンをしながら、 休符なんて当たり前のように感じていたことでしょう。 しかし、今日書取をして、よく聴きとることによって、 休符の重みに多少なりとも気づいてくれたのではないでしょうか。 「休符があるのとないのとでは、全然違うね。」と 休符というものに注意がいくよう、声かけしてみました。
私もソルフェをずっとやってきていました。 しかし、休符の重要性にどれだけ感じていたでしょうか・・・・。 ただ赤ペンで直されるだけ、 音が伸びてるか伸びていないか聞き取って書き取るだけ。 とても機械的なソルフェだったような記憶があります。 もちろん、私が今日したような声かけも記憶にありません。
私が休符の重要性に気づき、それを感じることができるようになったのは、 ずっとずっと後のことです。 休符を音楽の一部として感じ取ることが本当にできるようになるには、 Aちゃんも、まだまだ時間がかかることでしょう。 今日はそのとっかかりに過ぎず、 これからそれらが生きてくることになるのだろうと思います。
すべてはたった1回のレッスンで身に付くものではありません。 しかし、音楽の一部として自然に感じられるようになるきっかけとなり、 譜読みするときの休符の扱いが、 彼女のなかで少しずつ変わっていってくれたらな、と思います。 ピアノレッスンの中でも、このようなことは気を付けてレッスンしますが、 この場合、ソルフェの方が効果的だなと実感させられました。
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