想い出の樹

2002年12月05日(木) 導入初期の指導

最近ダウン症の女の子を一人教え始めました。
導入って本当に難しいです。
健常児の時も悩みますよね。それと同じ。
この子はどんな性格かな・・・。
どういったアプローチだったらいいのかな・・・。
どこまで理解できるかな・・・。

つい最近までは4才児の男の子(健常児)であれこれ考えてました。
まずはピアノってどういうもの?から理解させなきゃいけないことが判明。
(ピアノを弾いている姿というのを見たことがなかった。)
でもって、ピアノのレッスンってなに?ということも。
それから、少しずつ性格がわかってきて、
お互いの交流も深まってきて・・・。
そうすると、随分レッスン内容がよくなってきます。

今教えているダウン症のSちゃんも、今この状態。
あぁ、わからなかった〜ごめんね〜。と思うこともしばしば。
しゃべっていると、結構いろんなことを理解していそうに思えていたので、
レッスンもそんな感じでやりとりしていたのですが、
やっぱりドレミって難しいですよね。

最初そのままの楽譜を使って、ドレミで歌っていたのですが、
理解できているようで出来ていないということが判明。
ということで、今度は色つきに。
(ドレミに色鉛筆で色を塗ります。)
鍵盤の「ド」には常に黄色のシールを貼っていました。
これでいいかな・・・と思っていたのですが・・・ごめんね〜〜〜(>_<)

楽譜と鍵盤を一致させるのって、難しいことですよね。
頭が混乱して弾けないのは当たり前。
なかなかそれに気づいてあげられなかった私。。。申し訳ないっ
で、今回は音符の色と同じ色のシールを、鍵盤に貼ることにしました。
わかってくれた〜〜〜〜!!
「赤赤青青・・・」と色を言いながら歌ってあげると弾けちゃいます。
色を歌ったり、ドレミで歌ったりしながら、
自然にドレミが理解できるようになればいいな・・・。
それが目下の目標でしょうか。

そして、もう一つ・・・。
オルガンピアノを使用しているのですが、
ありさんの曲と次の練習曲の区別が付いていない!!
そっか・・・そっか・・・そうだよねぇ・・・。似てるもん!!
ありさんは「ドドレレドドシシ」
もう一つの題名のないれんしゅうきょくは「ドレドレドシドシ」。
そりゃ混乱もするわっ!!気づかなくてごめんね〜〜っ(>_<)

で、この題名のない曲に「お花」という題名を付け、
歌詞を付け足したのでした。
うん♪これで違う曲ってわかったようです!よかった!!

しばらくこの教材でいこうかなぁと思っているのですが・・・。
今後違う教材のほうがよくなるかもしれません。
まだつきあい始めたばかりなので、わからないことだらけ。

お母様には、なかなか気づかなくてごめんなさい〜と言いながら、
少しずつ理解していきたいとお伝えしています。
お母様もレッスンを受けにいらしていて、
とても理解ある明るい方なので、そのへんありがたいです。m(_ _)m

導入って、健常児も障害児もみんな同じ。
どうしよう、ああしよう、こうしようって・・・
しばらく波に乗るまで時間がかかるんですよね。
私の場合、3ヶ月くらいかかっちゃうかも。
生徒によっては、半年か一年くらいしてからエンジンかかってくる子もいるし。
え?こんなに明るい子だったのぉ〜なんて思うこともあるし。(笑)

健常児の場合は、性格をつかみ取るのに時間がかかるけれど、
障害児の場合は、実際のアプローチの方法をつかみ取るのに時間がかかります。
というのも、健常児の子はよほど人なつっこくないかぎり、
なかなか本性がでてこない。(爆)
その点、発達障害の子はとても素直で、出会ったそのままの性格です。
だから、そういったことで悩むことはないんですよね。

導入って大変だけど、やりがいもあります。
相手を理解していくことのできる楽しさがあるし、
少しずつ相手との関係が近くなってくるのを実感できる時期でもあります。
それがとっても嬉しかったりするのですよね。
う〜〜〜ん、がんばろ〜〜!!


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中嶋 [HOMEPAGE]

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