今日もつこちゃんと一緒に、 レニングラード国立歌劇場管弦楽団の第九を聴きに行ってきました。 で、題名は「面白い第九」。 そう、この第九聴き応えがあるというより、面白かったのです。(笑)
何が面白いって、聴いていて「バレエ音楽」なんですよね。 第九って、こんな風に演奏するとバレエ音楽になるんだなぁ〜・・・ などと思わされるような、そんな演奏だったのです。 途中まるでチャイコフスキーを聴いているような錯覚を受ける箇所もありました。
具体的に、何が違うのか・・・。 聴きながらいろいろと考えてしまったのですが。 まず、弦の音色が柔らかい。 1音1音へのアプローチがとても柔らかいのです。 それが「もっと激しいアタックが欲しい!」と思えるような箇所ですら、 柔らかいアプローチなので、ちょいと物足りなかったりします。(笑) 音量の幅も少なく、団員の方々7割くらいで演奏なさってるのでは・・・ と思うほどでした。
音色だけでなく、曲全体の流れもさっぱりしていて。 これは指揮者が若いというだけではなく、 やはり普段バレエ音楽を演奏しているからなのではないかなぁ、 なぁんて思いました。 「間」が少なくて、どんどん流れていく感じなんですよね。 確かに、バレエの演奏だったらこうじゃないと踊れないだろうな・・・と。
そして、もうひとつ面白かったのがトランペットの音色。 以前レニングラードオーケストラの演奏を聴いたことがあるのですが、 このコンサート・オーケストラのトランペットは、 透明感あるポーンという音色だったのです。 しかし、この歌劇団管弦楽団のトランペットは、 ファンファーレを彷彿とさせるような音色。
確かに、トランペットといえばファンファーレ! バレエ音楽など必要とされるトランペットの音色なんだろぉな〜、 と妙に納得してしまったのでした。
ということで、とても面白い第九を聴いちゃったのでした。 もつこちゃんとも話したのですが、 思わずバレエが見てみたくなる演奏だったね。(笑) ただ、バレエは見てみたくなったけれど、 オペラは見たくないなぁ〜〜。
そうそう、最後に。 ソリストの歌手、あんまり・・・・だったのですが、 合唱団がよかったです。 TCF合唱団という、プロとアマによる合唱団らしいのですが、 途中合唱団がオケを引っ張ってるんじゃない?と思ってしまうほど、 音楽的にもすばらしい合唱団でした。 アマであれだけ歌えるってすごいねぇ〜!と ひたすらもつこちゃんと感心して帰ってきたのでした。
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