想い出の樹

2003年12月28日(日) 面白い第九

今日もつこちゃんと一緒に、
レニングラード国立歌劇場管弦楽団の第九を聴きに行ってきました。
で、題名は「面白い第九」。
そう、この第九聴き応えがあるというより、面白かったのです。(笑)

何が面白いって、聴いていて「バレエ音楽」なんですよね。
第九って、こんな風に演奏するとバレエ音楽になるんだなぁ〜・・・
などと思わされるような、そんな演奏だったのです。
途中まるでチャイコフスキーを聴いているような錯覚を受ける箇所もありました。

具体的に、何が違うのか・・・。
聴きながらいろいろと考えてしまったのですが。
まず、弦の音色が柔らかい。
1音1音へのアプローチがとても柔らかいのです。
それが「もっと激しいアタックが欲しい!」と思えるような箇所ですら、
柔らかいアプローチなので、ちょいと物足りなかったりします。(笑)
音量の幅も少なく、団員の方々7割くらいで演奏なさってるのでは・・・
と思うほどでした。

音色だけでなく、曲全体の流れもさっぱりしていて。
これは指揮者が若いというだけではなく、
やはり普段バレエ音楽を演奏しているからなのではないかなぁ、
なぁんて思いました。
「間」が少なくて、どんどん流れていく感じなんですよね。
確かに、バレエの演奏だったらこうじゃないと踊れないだろうな・・・と。

そして、もうひとつ面白かったのがトランペットの音色。
以前レニングラードオーケストラの演奏を聴いたことがあるのですが、
このコンサート・オーケストラのトランペットは、
透明感あるポーンという音色だったのです。
しかし、この歌劇団管弦楽団のトランペットは、
ファンファーレを彷彿とさせるような音色。

確かに、トランペットといえばファンファーレ!
バレエ音楽など必要とされるトランペットの音色なんだろぉな〜、
と妙に納得してしまったのでした。

ということで、とても面白い第九を聴いちゃったのでした。
もつこちゃんとも話したのですが、
思わずバレエが見てみたくなる演奏だったね。(笑)
ただ、バレエは見てみたくなったけれど、
オペラは見たくないなぁ〜〜。

そうそう、最後に。
ソリストの歌手、あんまり・・・・だったのですが、
合唱団がよかったです。
TCF合唱団という、プロとアマによる合唱団らしいのですが、
途中合唱団がオケを引っ張ってるんじゃない?と思ってしまうほど、
音楽的にもすばらしい合唱団でした。
アマであれだけ歌えるってすごいねぇ〜!と
ひたすらもつこちゃんと感心して帰ってきたのでした。


 < 過去  INDEX  未来 >


中嶋 [HOMEPAGE]

My追加