いつかこの日記に書いた、ジュール・ヴェルヌ。 この時代のSFってどういうんだろう?と興味を持ち、 本屋に売っていた「地底旅行」を読みました。 もっといろいろ読みたかったのだけれど、 本屋にはこれしか置いてなかった。(T-T) この本、もうしばらく前に読んだものなのですが、 今日スカパーのヒストリーチャンネルで、 ジュール・ヴェルヌ(1828−1905)が取り上げられて、 再び興味が復活したのでした。(笑)
1863年に出版された本が爆発的人気となったヴェルヌ。 なんと、出版してくれたエッツェルという人、 あのジョルジュ・サンドの本も出版していたそう! ん〜〜、でも、ショパンは1849年に亡くなってるんですよね〜。 ヴェルヌはあのデュマと交流があったそうです。
コナン・ドイルの本を読んでも、 ヴェルヌの本を読んでも思うこと。 「ワクワク」した時代だったんだなぁ〜〜ということです。
世界に目を向けはじめたものの、 地球そのものがまだ「なぞだらけ」で、 科学は今まさに発展し始めた・・・という発展途上の時代。 メルヘンな想像が生きていた時代。 いくらヴェルヌの作品がSF的で、科学的な見地から描かれているとはいえ、 メルヘンな部分がたくさんあります。 知らない世界への想像が、とても魅力的なのです。 今は世界各地の映像がテレビで見られるわけだから、 そこに「想像」の入り込む余地って、ほとんどないですよね。
「見えない」って素敵なことだなぁと、 この時代の本を読むと思います。 世界というものがちょこっと身近になって・・・・ でも、知らないことがたっくさんあって、 「知りたい」という欲求が渦巻いている時代。 博物館や新聞、挿絵などから想像する行ったことのない世界。
子どもの頃の私は、そういう知らない世界にワクワクしたな〜。 小人や妖精、かいじゅうの存在。 地底の世界や、海底の世界。空のかなたにある空中のお城・・・。 まさにメルヘンの世界。 大人になればなるほど、知っていることが多くなって、 「そんな世界あるわけないじゃん」がどんどん増えていって、 ワクワクできることが少なくなってきちゃった。
この時代の人たちは、動物園で見たこともないような動物に出会い、 博物館の展示品や新聞などの挿絵で見たこともないような世界を目にし、 一体どんなワクワクをして、どんな想像を膨らましたのでしょう? ドビュッシーがアラベスクを作曲するとき、 一体彼の頭の中には、どんなアラビアの光景が浮かんでいたんだろう。 パリ万博で、いかに驚きを感じ、どれほど想像力を刺激されたことか。。。。 そういう刺激を受けることができた時代の人々。 ちょいとうらやましい・・・。
とりあえず、私は火星にでも夢をはせて、 メルヘンな世界を想像して楽しもうか・・・・。 いやいや・・・私にとってのメルヘンは、未来より古代の世界かな〜。
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