2004年02月24日(火) |
楽器についていろいろ考える・・・ |
最近音色や表現についていろいろ刺激を受けているけれど。 先日ヤマハのフェアとカワイ楽器で展示されているピアノをたんまり弾き、 いろいろ感じることがありました。
以前中村紘子がホールの響きを確認し、 それを計算に入れながら演奏する・・・と、 テレビで言っていたことがありました。 あれは、私が中学くらいのころ見たテレビかな。 そのときは、そんな計算して弾けないぃ〜と、 実感がわきませんでした。 もちろん、今も経験豊富なわけじゃないから、 計算などできない。(^-^;A
ところが、今回こんだけたんまりと様々なピアノを弾くことによって、 これと似たようなことを実感することができたのです。 この場合ホールではなく、楽器そのものについてだけれど。
小さなピアノは、やはり響きも音の伸びも悪い。 ダイナミズムの変化がそれだけ悪くなるわけだから、 こちらにかかってくる負担が大きくなりますよね。 けれど、大きなピアノは響きが豊かで音がよく伸びる。 フォルテにしてもピアニシモにしても、 普段弾いている6,7割の弾き方にしないと、 大きなピアノでは汚い音になる可能性が高いんじゃないかな。 それだけ余裕のある音が出せるということなのでせう。
様々なピアノに触れ、弾き慣れるということは、 それだけいろんなピアノに対応して、 自分の表現ができるようになるということで、 こういうフェアはそういう使い道もあるなぁ・・・と。 購入するわけじゃないのに、弾きやすい空間に甘えて、 じぃっくり弾かせていただいちゃいました。(^-^;A
ヤマハのフェアの場合は、ほとんどの楽器に人が座り演奏しているので、 弱音を堪能することはできませんでしたが、 音の伸びだったり、響きだったり、タッチ感だったりを、 充分堪能することができ、私にとってはまたとない機会だったのでした。
ところで、ここまでは楽器による違いについて書いたけれど。 実は、空間と楽器の関係というのも深いと思うのです。 狭い防音室に、大きなピアノを置いて弾くとどうなるか・・・。 耳が疲れるだけではなく、音に鈍感な耳を育ててしまうことになりかねない。 それぞれの空間に合った大きさのピアノ、響きのピアノがあると思うのです。 空間だけではないですね。 その空間の持っている特長も考えないと。 音を吸収しやすい空間なのか、響きやすい空間なのか。 普段練習するピアノは、空間に合わせて買わないと・・・と思います。
こう考えてみると、実際に聴き比べてみたいもの。(笑) こりゃ、いろんなスタジオに通ってみないとわかんないなぁ〜。 ほんと、4畳半くらいの防音室の場合、 今出ている一番小さなタイプのグランドが丁度よいのではないかなぁ。 実際に聴き比べてないからわからないけれど。 せっかくのグランドなら、蓋を開けて響きを堪能したいところだし。 蓋を開けて響きが空から降りてくるような・・・ そんなハーモニーの一体感を感じながら、よい耳を育ててくれる空間と楽器。 一体どれくらいのバランスだと丁度よいんだろう。 こんなこと考えなくてもよいほどの広くて響きのよい空間で、 毎日弾けたら幸せだろうなぁ〜〜〜。(笑)
残念ながら、うちは音を吸収しやすい部屋の上に、アップライト。(T-T) ああやっていろんなグランドに触れると、いかに様々な弱音が可能か実感。 アップライトの限界を感じちゃう。 今は無理だけど、いつかグランドの置ける部屋に引っ越したいものだ・・・。 とりあえずは、アップライトでもまだまだ音色の変化は可能だし、 表情をつけることも可能。 これでたまにグランドを触りにいくことで、ガマンしよう。(⌒〜⌒;A
ミケランジェリは、アップライトでも練習していたそう。 その部屋で練習するには、グランドだと耳をいためてしまうから・・・らしい。 それを励みに、私もアップライトでどこまで表現の追及ができるか、 音色への挑戦をし続けよう♪
ところで、11月3日に千葉支部合同発表会が決定。 千葉のぱるるホールで開催するこの発表会。 あそこは、とにかく響きがよいホール。 あんな響きのよいホールで弾いたことがないので、 実際にあそこで弾くとどんな感じなのか体験してみたい・・・。 家で弾くのと全く同じに弾いたら、雑に聞こえてしまうのかもしれないなぁ。 そういう感覚を身に付けてみたい。 きっと、それが中村紘子が言っていたことなのだろうから。 Y先生も勉強になるから弾いてみたら・・・と誘ってくれたし。 ん〜〜、楽しみが一つ増えちゃったなぁ♪
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