想い出の樹

2004年02月22日(日) レクチャーコンサート

今日ヤマハのグランドピアノフェアへ行き、
予約していた村上輝久氏のレクチャーを聞いてきました。
『いい音ってなんだろう』を読み、
いつかレクチャーを聞きたいと思っていたので、
ワクワクしながら有楽町へ向かいました。

最高だったのは、
モーツァルトやベートーヴェンが実際に使用していた楽器の音を、
聴けたことです。(録音)
音色の変化を求めて、ピアノがどのように進化してきたのか、
実際の音を聴くことで、
今まで見えてこなかったものが見えてきた気がしました。
ベートーヴェンの後期に、あそこまで音色が豊かになっていたとは・・・。
かなり驚きでした。

ここ1年、チェンバロやフォルテピアノに興味を抱き、
そういったレクチャーコンサートや演奏会に通いましたが、
ロマン派の音楽(音色)には目を向けてきていませんでした。
これら音の発展を10年ごとに追った録音を実際に聴いた後、
ピアニスト堀江真理子さんの演奏を聴くことによって、
今回はロマン派の「音色の変化」を今まで以上に体感することができました。
頭で理解した気でいるのと、体感した!と実感できるのとでは、
大きな違いがありますね。

昨日のY先生のレッスンを見学し、
「音色」というものを改めて考え直し始めたところ。
もともと「音色」にはこだわりのある方だと思っていたのですが、
ん〜〜〜、まだまだ!!

昨日、今日と音色について考えさせられる機会を与えられ思ったこと。
「どういう音色で弾きたい」というイメージが、
具体的にはっきりしていないと、そういう音作りは無理だということです。
ということは、それだけいろんな「音色」を知っていなければならない・・・。
果たして、私はそこまでいろんな音に出会っているだろうか?
自分の知っている音色なんて、たかが知れてる・・・。
今までその中で試行錯誤していただけではなかったか??
まだまだ、知らない音がたくさんある・・・そう感じました。
たくさんの「音色」に出会い、
たくさんの「音色」を得て、それを生徒に聴かせてあげたい。
生徒たちに、たくさんの「音色」を感じてもらえたら・・・そう思います。

一番いいのは、やっぱり生演奏をたくさんたくさん聴くことですよね。
まだまだ聴き足りないんだなぁ〜〜〜〜。
3月に内田光子の演奏会へ行く予定。
そこでは、どんな「音色」に出会えるのでしょう?
今からワクワクです。(*^_^*)


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中嶋 [HOMEPAGE]

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