オミズの花道
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『そして私は途方に暮れる』
2003年06月03日(火)
圧倒的な金の力も権力も、腐るほど見てきた・・・・のに。
持つものはやはり皆、同じような眼をしているのだ。
その眼の色に、少し落胆したような、安堵したような。
妙な気分。
何故頂点に立つ者は、いつもこんなに孤独な目をしているのだろう。
・・・・どの時代も。
例えばもっと、酒の席などではなく、昼間にこの男を見たならば、この眼は違う光を湛えているのだろうか?
例えばもっと、私がこの人と同じ性を持つ男性だったならば、この眼の持つ本当の色が見えるのだろうか?
例えばもっと、この男の褥を預かる女になり、寝顔を許し許されるようになれば、この眼の悲しさの本当の意味が見えるだろうか?
得ると云う事は失う事に。
持つと云う事は持たざる事に。
こんな風に漂々とした男の様を見ると、虚しくもあり、それでいてまた、こんな風に漂白されてしまうならば、人として在り得ない潔さが在るならば、いっそ美しいとさえ思ってしまう。
心なんて無ければいいのに。
この人は傷だらけだ。
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