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■ ニッポンジンに犠牲者はいませんでした。
残念だが、不思議なことではない、って誰かが言う。 イラクで何者かに殺された外交官二名と運転手のこと。 人の命に重いも軽いもない。 どれだけたくさんの人が亡くなったろう。 あまりにむごくて、心が痛む。
日本政府は自衛隊派遣をめぐって難しい局面にきている。 けれど、こころのどこかでアメリカの陰に隠れて 自動小銃の弾丸が避けて通ってくれるような 幻想を持っていたところへ、現実を見せ付けられた のではないかという感じがする。
よく、海外でおきた事件・事故などの日本国内における 報道で、「ニッポンジンに犠牲者はいませんでした」と ニュースキャスターが言ったりするのは、おそらく 身内の安否を案ずる親族などのためだとは思うけれど、 それでもどこか腑に落ちない。 なんで、他の国の人が死んでいくのは「平気」なのだろう。 「平気」とまではいかなくとも、どこか軽い。 所詮、他人事なのだろうか。
こういうとき、島国日本が他国に対するときの溝を感じる。
せめて、「ニッポンジンに犠牲者がいない」という点で うれしい顔を見せないでほしい。 そして、だからといって、日本人として日本人を さげすむのもまたおろかなことだ。
さぁ、これからどうするべきなのだろう。 等身大の日本として。
2003年12月01日(月)
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