無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年06月08日(火) 食えるものなら食うのだが(-_-;)。

 終日曇り。ちょっと雨が降ったような形跡もあり。職場の亀が今日は何だかやたら暴れていたけれども、何か予知でもしたのかな。
 倒れた同僚、どうやら長期入院、ということになりそうである。代理の仕事が山のように来ることになったが、こちらまで倒れることにならないように気をつけないといけない。でも「元凶」であるトンガリさん、今日も今日とて、何だかよく分らないことを持ちかけてきては、私の頭を混乱させようとしてくるので、疲労は弥増すばかりだ。
 どうやらトンガリさんのパソコンがイカレたかどうかしたらしいのだが、そんなことを私に持ちかけられたって、管轄外なのである。しかも、何が言いたいのか分らないので問い質そうとしたら、「歯医者に行かないといけない」と言って、さっさと帰ってしまった。ヒトがアンタの仕事まで引き受けて働いてるのを邪魔しといて、それで自分の都合だけは通そうとするんだから、自由に生きてる人は、ほんなこつ、幸せやね。
 そんなこんなで今日もまた8時まで残業。連日の残業で、また疲労が澱のように溜まりつつあるが、他の同僚はもっと居残っているので、愚痴はこぼせないのである。イナカのバスは8時を過ぎると殆どないので、仕方なくタクシー。ハードワークで体調も崩すかもしれないが、それより先に金欠で死にそうである。

 帰宅すると、伝言版にしげが「なべ、ボール」と書いている。つまり「鍋とボールに食事が用意してあるよ」という意味なのだが、冷蔵庫を覗いてみて目を疑った。
 確かに食事は用意されてある。しかし、鍋いっぱいに溢れるほどの水餃子って、これはなんだ。こないだ、大量に作っても食えないし、今の時期、冷蔵庫に入れてたって、長持ちはしないから少しずつ作れ、と言ったばかりだったのに。
 けれどこれはまだマシな方で、ボールに2つ、山盛りだったのは、全部糸コンニャク。しかも、ポタージュスープに漬けてある。見た目も気持ち悪かったが、恐る恐る味見をしてみて、吐き気を催した。最悪も最悪、糸コンに絡みついたポタージュがドロッとして気持ち悪いのなんの。どんなバカ主婦だって、こんなグロテスクなものは作るまい。なんでしげは普通に食事を作らないで、こういうみょうちくりんなものばかり作るのだ。……そう言えば、結婚当初も、しげがあまりにキテレツな物ばかり作るので、しかたなく料理は私が作ることにしたのであった。
 いくら「普通のものを作れ」と言っても、言われた先から忘れて、次の「創作料理」とやらに挑むのである。しかも自分では「不味いから」と言って食べようとしない。しげの心の病気は、やっぱり全く治っていないのである。
 こんなふうに食材を大量にムダにするくらいなら、作ってもらわないほうがいい。いや、カロリー計算をハナから考えてないしげに食事を作らせていたら、また体調を崩すのは火を見るよりも明らかである。今度から食事はやっぱり私が作ろう。

 くたびれていたので、あまり本などは読めず。
 『キネマ旬報』6月下旬号を読んだあと、CS「アニマックス」で『萌えよ剣』第2話、『ギルガメッシュ』最終話、『天地無用GXP』第8話、「キッズステーション」で『ゆめりあ』第2話を見たあと、DVD『鋼の錬金術師』第5巻を見返す。このあたりで体力が尽きて寝た。


 以前から話が出ては消え、消えては出を繰り返していたハリウッド版『鉄腕アトム』、監督候補に『サムライ・ジャック』『パワーパフ・ガールズ』『スター・ウォーズ/クローン大戦』のゲンディ・タルタコフスキー監督が浮上してきた。製作会社であるソニー・ピクチャーズは、脚本もオファーしているということだが、まだその程度の段階にしか到達していないのなら、実際に映画が日の眼を見るのはかなり先になリそうである。つか、結局立ち消えになると踏んでるがな。「あくまでロボットより人間が上」の西洋人に、『アトム』が本気で受け入れられるとは思えない。かつて『アストロボーイ』がヒットした時だって、アメリカ人はアトムをロボットだとは認識してなかったらしいしな。
 この映画企画自体、当初はCGと実写を合成する予定だったものが、『トイ・ストーリー』や『シュレック』のヒットを受けて、全編CGにすると企画変更、それが今回、タルタコフスキー監督が登板するとなるや、また実写とアニメーションをミックスする形に変更と、もう二転三転を繰り返している。実質的に暗礁に乗り上げてると考えた方がいいと思うがなあ。


 子宮がんで子宮を摘出したため、アメリカ人女性による代理出産を行って話題を呼んだタレント、向井亜紀の双子の子供が、法律的には実子として認められないことになりそうだ。法務省が、向井さんとその夫の子として提出された出生届を不受理とする方針を決めたからである。
 受精卵が向井さんのものである以上、遺伝子的には双子は間違いなく亜紀さんの血を引いている。代理出産を危険視して、国内での代理出産を認めていない日本の立場も理解できないではないが、生まれてしまったものはもう元に戻すってわけにもいかない。一方で親子の認定を出生地主義ではなく血縁主義を取る日本が、向井さんの子供を子供として認めないというのは、どうにも腑に落ちない。結局は、「子を産んだ女性を母親とする」というこれまでの法解釈そのものが、有名無実なものだったということだ。
 一応、そのあたりの法整備の不備も法務省は自覚しているようで、「子供の日本国籍は認める。養子とする方法もある」ということで、向井さんらに出生の経過についての書類の提出を求めているそうだが、実の子供を養子にしなきゃならないなんて、そんなバカな話があるものか。こういう小手先のゴマカシで事足れりとしようとするあたりが、クニに対する信頼感をどんどん失わせていっているのである。とっとと法を改正して、「両親の遺伝子を受け継いだものが子である」とかなんとか、認定基準を変えろって。
 向井さんは、代理出産を目指し受精卵を米国人女性の子宮に移植。昨年11月下旬に双子男児が生まれた。米国では州によって代理出産を依頼した女性も母親になれる。
 法務省によると、向井さん夫婦は米国の裁判所から夫婦が実の両親との判決を受けたという。しかし日本では、最高裁判例がある。


 長崎県の小6同級生殺害事件で、加害者の女子が作ったホームページの詩や小説を、精神科医が分析した記事が掲載されたが、これがまあ何ともお粗末なシロモノ。
 まず、HP全体の印象を「他人の目を意識した文章が多く、人に見せるために書いているようだ」と語ってんだけど、それ、全てのホームページが基本的にそういうものでしょう。逆に他人の眼を意識しなかったら、「一人よがり」って評価を下されちゃうと思うんだけど。「他人への不信感と、認められたい願望が共存し、批判にものすごく傷つきやすい印象を受ける」と分析も、11歳という年齢を考えたら、たいていの少年少女がそうである。つか、例外を探す方が難しくないか。
 同じように「傷つきやすい」少女が膨大に存在しているのに、なぜ、加害者の少女だけがあのような残虐な行いをしでかしたのか、その原因が潜んでいるであろう心の深奥に、この分析はかすりもしていない。つか、こんな底の浅い分析でいいんなら、誰にだってできるだろう。ホントにこのヒト、「専門家」なんだろうか。
 他の分析も同様で、女子の書いた「『バトル・ロワイアル』モドキ」の小説についても、「暴力的といってもどこかから借りてきたような表現ばかりで、内面の奥底が表れているとは思えない。むしろ、借り物の言葉で内面を形づくってしまったところに、危うさを感じる」だなんて、これで「分析」してるつもりになってるんだから笑わせる。この精神科医、イマドキの小学生の書いた文章、殆ど読んだことがないんじゃないか? この女子のものと殆ど区別がつかないくらい、そっくりの文章書いてるぞ? つまり、この年頃で「自分の文章」が書ける子ども、「借り物」に頼らない文章を書ける子どもなんて、皆無に等しいってことなんである。若者の「学力低下」は、知識的な問題なのではなくて、まさに内面的な問題になってるんだね。まあ、イイトシをしたオトナだって、「借り物」でない言葉をあやつれる人間ってのははきわめて少ないんだけれども。
 実際、あの程度の内容が「危険」だと言うのなら、現代の小学生の8割は「危険人物」に認定されてしまうと思うぞ。……まあ現実に危険なのかもしれないが(^_^;)。
 私は何度も書いている通り、女子は「異常者」ではあったが、我々とごく近い存在であったと思うし、誰でも何かのきっかけで、ああなることはありえると思っているのである。ちょっとみなさんも次の詩を見てみて、彼女が本当に我々から「遠い」存在であったか、判断してみたらいかがだろうか。

◇詩@嘆きの賛美歌
闇夜の空に沢山の星がちりばめられる、夏の空
心地良い草の香りのする草原、リンリンと鈴虫の鳴く音
田舎だが、私はこの環境がすきだ。
都会に無いモノがあるのだ。
人間は自分たちの生活が豊かになるために、
木を沢山切ったり、ゴミ、不燃物などを平気に捨てたり…
そんな事をしているらしいが本当に豊かなのだろうか?
熱帯雨林、環境破壊、有毒ガス、生活が豊かになる一方、
数え切れないくらいの自然破壊が多数ある…
川が汚れ、魚たちが死にいたり、森も破壊され
生き物たちの生きる場を失っている。
聞いて欲しい、人間の生活が豊かになるのはいいが
私たち、生き物・自然に迷惑をかけないで、
この地球に住んでいるのは、人間だけではないのだから。
わかっているのでしょう?
自然や生き物のこのままでの未来が。
わかってよ…
今では人間が生き物を殺すと何もならないことが多いけれど、
私たちは人間が生き物と同じ、
虫も 魚も 動物も 木、花も
たった一つだけのかけがえのない、
「命」をもっているのだから……
殺さないで、沢山殺して殺して殺して殺して……
森の木も人の手によって焼き払われたりしたよ。
「自然も生きているのだから、息をしているのだから」
木や花も動いたり、話したりはしないけど、
生きているのだよ……。
生きているのだから、全て生きているのだから。
神様はいるのですか……助けて下さい…

2003年06月08日(日) 別れの予感/DVD『八つ墓村』/『HUNTER×HUNTER』��17(冨樫義博)ほか
2002年06月08日(土) いろいろあって書ききれねー/『あずまんが大王』4巻(完結/あずまきよひこ)/映画『少林サッカー』
2001年06月08日(金) 子供の命は地球より軽い/映画『ハンニバル』



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