無責任賛歌
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2005年10月06日(木) |
どういう風の吹流し(笑)/ドラマ『赤い運命』最終回 |
イッセー尾形さんのホームページに、小倉ワークショップの三日目のレポートがアップ。 大半は私が見ていない昼の部の説明だったので、参加できなかった悔しさが募ることは前二日のレポートを見た時と同じ。 内容は主に年長者のKさんについてのことであるが、「目の前にあるものを言え」との森田さんの指示に、素直に「空が青いなあ」と言って、みんなに大受けした様子が報告されている。その素直さぶりをほかの人たちはなかなかマネできない。 多分、他のワークショップ参加者も気が付いていないことなのではないかと思うが、Kさんのあの「味」は、「天然ではない」のだ。 公演初日だったか、Kさんの舞台でのお父さん役が実に堂に入ったものだったので、私は楽屋で、Kさんに、「このワークショップには去年も参加されたんですか?」と伺ったことがある。するとKさんは、「森田さんのは初めてですが、演劇活動はもう二十年もやっております」と、厳としておっしゃったのだ。 Kさんのあの「味」は、長年の鍛錬で培った、天然のように見せかけている「演技」だったのである。それが証拠に、Kさんの「天然演技」は、三日間とも、相手役のセリフが多少変わっても、即座に絶妙のタイミングで返されて、観客に受けていた。「こう言えば受ける」という計算がちゃんとなされているのである。 何と言えばよいものやら、つくづく、凄い方たちと舞台を作ってきたものである。昼の部から参加していたら、きっとKさんとも一緒に組んでみたいと思っただろうが、いかんせん、悲しきはハタラキバチのこの身である。こういうときはしげのような主婦が羨ましいと心底、思う。 レポートには練習中の写真もアップされているのであるが、殆どが昼の部の写真なので、私は映っていない。東京のグータロウ君が、レポートを見て、何を勘違いしたのか、「映ってたねえ」とメールを送ってきた。どうやら、映画館のシーンでしげと組んだTさんを私と勘違いしたようなのである。 まあねー、Tさんも私も、同じようにメガネかけてて太ってるからさー、似てるっちゃ似てるんだけどさー、ぶっちゃけ(笑)グータロウ君はムニの親友だと思ってたのに、まさか他人と間違えられるとは思ってなかったんだよねー。どーせその程度のヤツだとしか思われてなかったんだなーって思うとさー、なんかショックっつーかさー、超ブルー?って感じー。フンだ。 というのは冗談だが、一応、このウラミツラミは一生忘れないので(笑)、そのうち何か代償を求めてやろう。まあ、娘さんが大きくなったら人身御供に差し出して、メイドカフェで働かせて貢がせるから覚悟しろとまでは言わないので安心するように。
紀宮さまのご結婚がいよいよ近づいているせいだろう、「車の仮免を取られた紀宮さま」とか、ニュースもあれこれと喧しくなって来た。正直、そんなんまでニュースにしようってマスコミの姿勢が私にはよく分からない。国民はそこまで皇室のプライベートを知りたいと思ってるわけじゃないと思うんだがねえ。「紀宮さまは車の免許を持っている」なんて、トリビアにすらならんだろう。 紀宮さまに対して、国が支給する「持参金」(正式には「一時金」というそうな。どうして「持参金」と言わないかは何か意図がありそうだが、これもよく分からない)が、限度額の1億5250万円とすることが決まったとか。 テレビニュースでは、「そんなに貰えるんですか!」とビックリして羨ましがるサラリーマンの姿が映し出されたりしていた。確かに、庶民にはそもそも「持参金なんてない」状態でヨメに行く人も多かろうから(うちのしげがまさにそうだな。全くの無一文で転がり込んで来たぞ、あいつは)、そういう反応が出てもおかしかない。けれど、この金額、皇室関係者の持参金としては決して高いとは言えないと思うのである。だって、税金から払われるったって、国民一人あたりの負担は一円程度なんだよ? 我々は一円すら、出し渋らなきゃあならんのかね。 審議会では、「東京で一戸建ても買えない額は少ないのではないか」という意見も出たそうだが、貯金したとしても、一億五千万程度の額では利子生活は無理である。皇族を離れた方の老後までを保障した額だとはとても言えないだろう。 それよりも、皇室典範の見直しが進む中、紀宮さまが結婚で皇族の身分を離れることについて、「時代にそぐわないのではないか」などの意見が出たということの方がより重要な問題だよなあと思うのである。 正直、私は、現在の皇室があのような形で「持っている」ことは奇跡に近いと思っているのだ。皇室に生まれたという「宿命」を背負ってなお、殆どスキャンダルらしいスキャンダルも起こさずに来ているという現状、たまに不穏当な言動が新聞や雑誌を賑わすことはあっても、外国の王族のように浮気がどうの不倫がどうのなんてことはまるでない(実際にはあっているのに緘口令が敷かれているという仮定は考えにくい)。あんな窮屈な立場に置かれたら、私だったら気が狂う。よくぞ堪え難きを堪えてきたかと感心するしかないのだ。 その意味で、私は、天皇家が「日本人の象徴」であることについては、いささかも反対の意を表明するものではない。あれが日本人の典型だと言われれば、実際にはそんなことはあり得ないだけに、逆に嬉しくてありがたく感じるのである。 だから紀宮さまが結婚しても皇族から離れないような措置が取られればいいなと思う。名目上は庶民の立場になっても、「元皇族」である以上は、その肩書きが消えることはないのだから、実質、皇族であり続けた方がマシに決まっているのだ。法改正が間に合わないと言うのであれば、せめて一生、生活が困らないような措置は、取られてしかるべきだと思うのである。 一円どころか、十円出したっていいよ。だから幸せになってほしい。
さて、何度かこの日記でも紹介してきた福岡の「メイドカフェ」事情であるが、いつの間にやらあっちに一店舗、こっちに一店舗と、徐々にその数を増やしつつあるようである。時代はメイドカフェ。ホントか? こういう「現象」自体は面白いので、いろいろと知る限りのことを紹介して来ているのだが、そもそも私はメイドカフェの宣伝をすることが目的ではないし、キーワード検索で通りすがりさんに来られたって有益な情報はないのである。だから店名は紹介しないが、諒とせられたい。 で、天神に出現した2件のメイドカフェ、互いに競合し差別化を図りながら人気は上々の模様だ。 新しくできた方のメイドカフェは、今度の連休に「体育祭イベント」と称して、「体操着に鉢巻にハーフパンツ」のウェイトレスさんが、おにぎり弁当にお好みのソースをかけてくれるそうである。確かに妄想を逞しくして、自分が高校の体育祭でリレーの選手か何かになって、彼女から「頑張れ。君ならやれるよ」とか何とか激励されてる気分になれでもしたら、それはちょっと嬉しいシチュエーションかもしれない。もっとも、それなら客の方も体操服に短パンじゃなきゃ感じが出ないと思うが、私がそんなコスプレをして店に入ったらどこぞに通報されてしまうだろう(笑)。いや、誤解しないでほしいが、私はメイドカフェに行きたいわけではない。あくまで一つの、現代を象徴する現象を観察し考証する意味で(後略)。だから行きたい人は行きなさいね。 更には祇園や中洲にもメイドカフェは出来ちゃったようであるが、中洲のは繁華街なだけに必ずしもオタク仕様ではないようである。やっぱり福岡のオタクな町は天神なんだねえ。
さて、今日もまたスパムメールが届いたのだが、どうも先日、ワケワカランとこから来てたのとどうやら同じ差出人らしいのである。けれどもその文面は、似ているようでいて、ちょっとまた工夫が凝らされていたので、また話のタネに掲載させていただく。
> 貴方の掲示板メールボックスに新着メールが届いておりますので、早急に確認をお願い致します。アドレスと写真が添付されているのですが、プライバシー情報保護の為、一応簡単な完全無料な手続きを行った上でご確認下さい。迷惑でしたら、お詫びをさせて頂きます。 > http://www.lovegal××× > 【メール 6985】 > 配信元:佐藤 あゆみ (34歳) > *添付ファイル:システム削除 > 本文:『結婚して11年、月日の経つのは早いですね。毎日、今まで私は何の為に頑張ってきたんだろう??なんて色々と考えています。日常に僅かな刺激を求めているのかもしれません。年齢的には遅いかもしれません。。。でももう一度女性として過す時間があってもと最近思えて仕方ありません。普段の自分を捨てて新しい自分に変化したいです。こんな私でも気に掛けてくれる人ならお返事を待っていますね。あっ、私からの指定なので、私が費用負担するというのが当然ですよね、相場はいくら位かなぁ〜』 =========================================================== > ※必読み:当グループの規約により、女性会員に指定された方は全て登録無料となっております。その他、一万円分お得(無料ポイント1,000点)も用意しておりますので、必要であれば、気軽にご利用下さい。 > http://www.lovegal××× 円 > このメールで不快でしたら、お手数ですが下記アドレス迄お送り下さいますようお願い申し上げます。Please inform the following address if this mail is unnecessary. > nomore@lovegal×××
普通のメールが来たかのように装ってるけれど、「簡単な完全無料な手続き」ってところでもう馬脚を表してしまっている。もっとも、文面がマジメなんで、うっかりクリックしちゃう人も出るだろうと思われる。でも「lovegal」なんてアドレスなんて怪しいぞ、と気が付いてもらいたいところだよねえ。 「佐藤あゆみ」さんはどうやら第二の青春を謳歌したいもののようだが、世の中には早いとこ若隠居したいような男もいるのである。相手を間違えたとしか言いようがないので、そのへんでサカってる犬でも見つけて寂しさを紛らせていただきたいと思う。 この手のスパムメールが出回ると、たいてい日記などで晒しものにされるところだろうが、これはまだあまり見かけないようだ。万が一、引っかかったりしないようにご注意を促すものである。
しげがまた何だかヘンである。 いや、しげがヘンなのはいつものことなのだが、日記にやたらダウナーなことを書いているくせに、気分はやたらハイなのだ。 帰りの電車がダイヤ改正で早めに駅に着くようになったので、迎えに来たしげも何だか嬉しそうである。 「今日はオレ、『何があったん?』ってくらい偉いよ」と言うので、いったい何が堂偉いんだ、と聞いてみたら、「洗濯もしたし、食事も作ったし、ゴミまで片付けて、しかも風呂にも入れるかもっていう」と言うのである。 「そりゃ偉いなあ。どうしていきなりそんな気に」 「なんか急にやりたくなったと」 「じゃあ、昼間は働き尽くめか」 「暇な時はテレビで『ラーメン刑事』見てたよ。それから『はぐれ刑事』も三本続けて見た」 そんなの見てたら軽く5時間は掛かるんじゃないか。何かやたら家事をしたってのも眉唾だなあと思ったのだが、帰宅してみたら、見違えるほどにというほどではないが、確かにゴミなどを片付けた様子はあった。もっとも、風呂場はまるで掃除してなくて排水溝も詰まったままだったので、採点するなら50点というところだろう。それでもいつもは13点とかマイナス20点なんてのが相場だから、これでも進歩したといえば言えるようである。これが持続していけば問題はないのだが、たいてい、三日坊主で終わるので、あまり喜んでもいられないのである。
ドラマ『赤い運命』最終回。 これでオチをつけなきゃならないので、CMごとに急展開と言うか、もう物語は大爆走である。
綾瀬はるかを引き取ろうとする榎木孝明だけれども、船越英一郎は当然、反発する。玉木宏と綾瀬はるかを結婚させる気なのだと邪推した佐藤千亜妃は非行に走る。紺野美沙子を榎木孝明に取られるのではないかと嫉妬した渡辺いっけいは、自暴自棄になって路上に飛び出し、車に撥ねられて死ぬ。突然現れた岡まゆみは、佐藤千亜妃に自分が本当の母親だと真実を告げて、彼女を自殺未遂に追い込む。船越英一郎は戦時中の恨みを晴らすため、筒井康隆暗殺を目論むが、突き出された短刀の前に飛び出したのは綾瀬はるかだった……。
あえて役名ではなく役者名で筋を書いてみたが、役者同志の絡み合いがいかにものすごかったかを、役者の顔を思い浮かべてもらって想像していただきたかったからである。 船越英一郎がどうして筒井康隆を暗殺しようとしていたかは、「シベリア抑留」が背景にあったことが理由として語られる。彼が少年義勇軍として戦地に取られた後、軍を立ち上げた張本人でありながら、敗色濃厚となると少年兵たちを見捨てて日本に逃げ帰ったのが筒井康隆であったのだ。抑留中に死んで行った仲間のためにも、船越英一郎は復讐を誓っていたのである。 実際に抑留を行ったソ連に対してよりも、一切責任を取ろうとしない同胞の指導者たちの方にウラミが向くのは、原案の佐々木守が典型的なサヨクであるせいだろうが、おかげで物語が後半になればなるほど説教臭くなって行くのには閉口した。船越英一郎を「国家の犠牲者」として描く視点は、必ずしも間違いではないが一面的である。 思想を語ることがいけないとは言わない。しかし、それがドラマとしての工夫を経ることなくストレートにメッセージとして語られた場合、視聴者はたいてい「俺は別に説教を聞きたいわけじゃない」「裏切られた」と感じてしまうものだ。もう少し脚本を練り直す余裕がなかったわけではなかろうと思いたいが、そういうわけでもなさそうなのが残念である。
2004年10月06日(水) 読みとばしてもいいけど、ちょっとだけがんばって書いた日記 2003年10月06日(月) 追加日記5/『名探偵コナン スーパーイヤー2時間スペシャル/集められた名探偵! 工藤新一vs怪盗キッド』ほか 2002年10月06日(日) 再見、東京/『ガンダムSEED』第1話ほか 2001年10月06日(土) 新番……第何弾だよ/『星のカービィ』第1回/『ヒカルの碁』(ほったゆみ・小畑健)14巻ほか 2000年10月06日(金) 詳しくはコメディフォーラムを見てね
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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