土曜日は飲茶大会でした。 中華街で買い込んでおいた餃子やら春巻やら肉まんを、一気に皆で食べたのです。 一袋に水餃子50個ぐらい入ってるのに、700円とか、もうバカ安。 お店で食べるのも良いけど、まとめ買いしておウチで皆で食べるのも楽しいですよ。 ちゃんとしたものだし、味もお店のものと変わらないんじゃないかな。 蒸すだけ、揚げるだけ、茹でるだけ、でとても豪華な飲茶になります。 あー、また中華街に買い出しに行きたい…。
しかし、私は客人に風邪をうつされたのか、ひいちゃったのか、熱があるですね。 ううう。でも本は読む。
「ボーイソプラノ/吉川良太郎」
6月2日の日記を見ると、どうも私は作者を毛嫌いしているような印象を受けます。 まぁ著者近影が気に入らなかったのかな。今回も同じ写真を使ってるので、呆れてますが。
さて本作はデビュー作「ペロー・ザ・キャット全仕事」と同じ設定の場所が舞台となっています。 主人公は前作でチラリ出てきた探偵のヴィクトル・デュボワ。 ペローや凄腕のボディガード美女シモーヌなどの人々も引き続き登場します。 今回はタイトルにもなっているボーイソプラノの持ち主アンジェロ君がなんとも初っ端から司祭の “愛人”という肩書きで狙ってますなぁ。
ストーリーはやっぱり、ごくオーソドックスなもので、新人としては“ソツがなさすぎる”感が強いです。 煮え切らないハードボイルドの出来損ないという印象かな。 前作が“メガテンの香り”がするとすれば、本作は“押井守の香り”。 映画「攻殻機動隊」系などが好きそう。(あくまで映画、ね。士郎正宗ではない) 「犬には犬の意地がある」とか。押井テイストがちらほら。
舞台である、フランスの暗黒街“パレ・フラノ”は、何かというとカブキチョウとか、魔界都市<新宿>に 囚われている話が多いのに飽きている者からすれば、魅力的なイメージがあります。 街の平和を維持するために暗躍するナチスまがいの私設警察や、正体不明のボスである、パパ・フラノ。 雑多なイメージはありきたりかもしれませんが、確かに街がいきづいているような気配はあります。
もう少し、この世界の話を読んでみたいかな。
6月2日に書いた時は、今一つ受け入れられなかったのですが。 すいません、これはそこそこ面白かったです。脇役のオヤジがいい味出してます。
で。その後に野阿梓を読みました。
打ちのめされた…。 ホンモノは違うなぁと思うことしきり。 こういうのを読んで、出直して欲しいよ、全く…。
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