天大門日記
S.Tendaimon

感激

「竹宮恵子 原画´(ダッシュ)展」に行ってきました。

私は十代の頃に彼女の作品にはまってまして、時代がズレていたこともあって、手に入らない作品群をそれはもうしつこく古本屋に通い詰めて徹底的に収集していた事がありました。
いうなれば、私の青春時代のスターの一人って感じかな?(今も青春ですけど!)
そんな作家さんの展覧会を、しかも県内の、わりに家から近いところで、おまけにご本人もいらっしゃるというので、これを行かずにどこへ行くのか!とばかりに出かけていきました。

ところで、「原画´(ダッシュ)展」ってなんぞやということなんですが。
原画と比べても見分けのつかない程、精巧に作られた複製の展覧会です。
間近で拝見しましたが、本当に分からない。
本当は半分くらい原画なんじゃないの?と思われるくらい。
だって、ホワイトの痕とかテープの痕とかも忠実に再現されているんですよ。
「複製だよ」って言われなきゃ全然分かりません。
展覧会などによる原画の褪せやその他損傷を回避するため、竹宮先生が印刷方法を考案されたそうですが、凄いです。
ジルベールの髪にホワイトが〜とか原画じゃないんだけど原画じゃないとわからないものが見れて、思わずジーッと見てしまいました。

3時から座談会&サイン会で先生登場。
先生の事は写真で何度も拝見していましたけど、実物は何倍も若々しく綺麗な方でした。
会場がアットホームというか田舎で和やかな雰囲気だったので座談会では気軽に質問もさせていただきました。嬉しや〜。
あ、そういいば、今、読んでる漫画はWJのムフョだっていうのは意外性あってよかったですよ。
そして、サイン会ではこっそり忍ばせていった『地球へ…』のコミックスにサインしていただきました。
一番好きな作品なのですよ。
スタッフの方に「懐かしいものが…」と言われてしまいました(*^^*)
そして、最後に黄金の右腕と握手させていただき終了。

今頃になってこういう機会に恵まれてとても不思議な感じです。
今現在萌え燃えしている漫画家さんではないけれど、いつのまにか静かに深く心に根を張っていた方だったのだなぁと思いました。
当時集めた単行本その他は処分せずに大事にとってありますし。

私が漫画家としての姿勢みたいなことを伺ったときに、「私は消えてしまってもいいの、作品が残れば」と仰ったのが印象的でした。
そう、作品っていつまでも人の心に残るんですよね。






2006年09月09日(土)

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