今週の火曜日の朝。
日勤だった俺は、始業チャイムが鳴ると同時に申し送りを受ける。
・・・・だが。
不幸というものは突然襲ってくる。
(は、腹が痛え)
あろう事か、申し送りを受けている最中に腹が痛くなってきた。
誰でも経験した事があるであろう、あの痛み。通称・下痢
第1波はガマンできたが、第2波、第3波と段々と間隔が狭くなり。陣痛かよ。
『おい、○○。俺、腹が痛てーからトイレに行ってくるわ。』
『あ、はい。』
隣に座っていた後輩に、そう言い残しトイレにダッシュ!!
『あー、サッパリした。』
トイレから帰ってくると、俺の席の隣に看護長が座っていた。
俺は、ちょっとバツが悪そうにして椅子に座る。
すると看護長が
『相坂さん。』
『はい?』
『君の今日の午前の業務は?』
『特にないのでフリーですね。』
『じゃあ、ちょっと私に時間を下さい。お話があります。』
・・・・・・・・・・・・遂にきたか。
通称・肩叩き。
つまり異動である。
・・・・・・・・・・そうかぁ・・・・・・・・・・。
そうだよな。
そろそろ異動の話が来てもおかしくないしな。
後編へ続く。
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