きっと どこかで
DiaryINDEX|past|will
ふと気が付くとまた見ている、という夢がある。この2日ほど前にも同じ夢をみたのである。
それは、私が大学卒業後すぐに就職した職場。栄養士として、某大学医学部付属病院に就職した。そこは、栄養士も最初は現場を、ということで、調理師さん、調理員さんなどと一緒に、病院給食の調理をした。そこは、その頃は、勤務条件が厳しくて、残業も多く、学校時代に思っていた事とは違うことばかりでとまどいもあったりして、身体を壊してしまって、一年で退職してしまった。
当時の、上司は、その後の私を心配してか、その後もずっと、なぜか毎年、年賀状を送ってくれていた。その上司も昨年退職したとの連絡があった。
その職場の夢を、ときおり見るのである。内容はだいたい同じ。
かつて勤めていたその職場に、アルバイトとして働いているのである。仕事は、その頃していた、病院給食の調理の仕事。現場の人達とも、仲良く仕事をしていて、アルバイトでなく、正社員として雇うから、今後も頑張ってね、と上司に言われ、現場の人達も、よかったね、頑張ってな、と言ってくれているのである。でも私は、かつて、身体を壊して辞めた事を思い出し、やっていけるのかな、と不安に思うが、もう一度やってみよう、と思う。というもの。
なぜだろう・・。何度も同じような夢をみる。前、東京に行った時、ちょっと時間があったので、当時の上司に会いに行ったことがあるが(年賀状をくれたのとはまた違う人)、君は栄養士の仕事は、もうしないほうがいいな、と言われた。当時から厳しい人だったが、その職場では、誰よりも私を心配してくれた人でもある。大学卒の栄養士が少ない中で、長年勤めていた大学卒の栄養士だった。今は、珍しくないのだろうけど、当時は、大学卒で病院勤めの栄養士は少なかった。
おそらく、私の心の中に、もう一度、栄養士として働いてみたい、という気持ちがあるんだろう。だめだと、多くの人から言われてはいるけど・・。
今の職場は、私自身には、合っているんだろうと思っている。だが、不満がないとは言えない。でも、前にも一度書いたが、特に事情もないのに、転職するだけの勇気はない。
それでも時折見るのはなぜだろう・・。調理師さん達、気のいい人が多かった。今の職場は、何を考えているのかわからない人が多くて、私のような単純人間には過ごしにくいなと思うこともある。表と裏があるというか、腹のさぐりあいをしているというか、そんな感じなのである。思っていることをそのまま言っているのではない。そういう人になれ、と上司に言われている。そういう人が、この職場では認められるのだと。
身体は大変だったけど、気のいい人が多かった、かつての職場に帰りたい、ということなのかもしれない。でも、私はもうあの職場に戻る事はできない。
戻りたいけど、戻れない、今の心境が、時折、夢となって、現れるのかもしれない。
今の生活を壊してまで、戻るだけの勇気はないし、戻ったところでうまくいくとは限らない。また、前と同じように、うまくいかない可能性の方が高い・・と思う。
|