きっと どこかで
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2006年01月11日(水) |
発達障害に関する誤解2つと正解1つ |
子供の学校も始まったので、発達障害関連の話を。
誤解その1 先日読んだ雑誌の中で、「落ち着きの無い子供達のお弁当には野菜が入っていないことが多い」だから「野菜など食べさせてないと落ち着きの無い子供に育つ」ということが書いてあった。
「野菜料理など手の込んだ料理を作らずに、冷凍ものなどで済ませているから」「落ち着きの無い子供になる」というもの。
これは、実は逆なんじゃないかと私は思う。落ち着きの無い子供のいる家庭は、その子供には、普通の子供を育てるより手間がかかる。(手間をかけさせられる)我が家の発達障害児ユウ(HN)も、一つ一つ、親が確認しないと、出来ていないという状態である。かと言って、ほおっておいたら、いつまでたっても出来るようにならないし、また、親がいつまでも、やっていたら、自分で出来るようにならないし、普通の子供を育てるよりは、気も使うし手間もかかるのだ。だから、どこかで時間を節約しなくてはならないよね。そうなると、朝の弁当作成タイムってことになるのではないかと思う。
野菜料理を弁当に入れることも、手抜き方法で出来ない事もないんだけどね・・。今は、お弁当を作っていない我が家だけど、以前していたのは、夕食を多めに作って、お弁当用に取り分けておくこと。「ほうれんそうのお浸し」だったら、多めにゆでて、少し弁当用にとっておくとか。野菜の煮物だったら、一部を、お弁当用にとっておくという方法もある。
あとは、私は、お弁当に、冷凍ものを使うのは、悪い事だとは思わない。短時間でおかずが出来るし、見た目もきれい、味もおいしくなるよう工夫されている。
誤解その2 「子供が泣いたら、かまってあげなさい」「泣いてもかまってあげてないとだんだん泣かない子供になり、自己主張のない人間になります」というもの。
これも、逆だなと我が家の子供を育てていて思う。ユウは、赤ちゃんの時からほとんど泣かない、手のかからない子供だった。かまってやらなかったから、そうなったのではない。生まれつきそういう性質だったのだ。今でも、一人遊びに熱中しているが、これはいけないことなんだろうか・・?自分で考えた一人で遊べる遊びで遊ぶユウは、実はすごく創造性のある子供なんじゃないかと思ったりする。
もう一人の子供ケン(HN)は、すごくよく泣く赤ちゃんだった。胃腸が弱くて食が細かったのも影響しているのかもしれないが・・。ちょっとしかミルクを飲まないので、おなかがすぐすくのではないかと。よく泣く赤ちゃんは、どうしたって、かまってやる回数は多くなる。甘えん坊だなと思ったが、今は、しっかりした子供に成長している。ただ、あまり自己主張はしない。
今よく自己主張するのは、ユウのほうだ。ただ、「わがまま」と思われるほど、自己主張することもあるので、イトコどおしの遊びの中で、けんかになることも多いのだが。ケンは、ヨソの家の子供達と、けんかなどしたことないのではないかと思う。かと言って、いいなりになっているわけでもなさそうなので、ちょっと安心した。
正解1つ 「子供をかわいがってあげなさい」「自分を認めてくれる人がいると、自信をもって成長していける」
これは、私の実母が、私や、私の子供達を育てる際にしてくれていたことである。私の場合は、友達とのトラブルがあった時に、理由を聞かれ、母に、ウソをついたことがある。自分の不注意なのに、相手がわるさをしたのだと。それで、友達をとがめることは母はしなかったが、私の前では、私の言う事は何でも信じてくれた。
私は今になって思う。私もこのような親になりたいと。親だけでも、子供の言う事は、信じてあげられる存在でいたいと。もしウソをついていたとしても、ウソをつかずにはいられない心境を理解し、責めずに、共感してあげられる親でいたいと。
また、よく誉めてくれた。「あなたはしっかりした子供だから、お母さんはうれしい」これで、私は、自分に自信を持てたのだから、実母はすごいと思う。
同じように、私の子供達にも接してくれた。お陰で、二人とも、思いやりのある心優しい子供に育ってくれていると思う。
私の実母なき今、これから先のことを考えると、もう相談したりする人がいないのは寂しいが、これからは、自分の考えでやっていっていいのか、と思い、今まで母から教わった事を思い出しつつ、母の教えは間違ってなかったと思う今日この頃、自信を持って子育てしていいのだと思える。
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