きっと どこかで
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2006年01月30日(月) |
堂本剛著「僕の靴音」読書中 |


「kinki kids」の二人のうちの一人、堂本剛くんのエッセイ集。雑誌「Myojo」に連載されていたものをまとめたものらしい。(6年分だとか)
剛くんは、ある意味幸運にも、若くして芸能界デビューをした訳なんだけど、そこで、普通の若い男の子ならまだ知ることの無い大人の世界の、ずるさ、汚さを知ってしまう。悩んだこともあったらしいが、今は、そういうもんなんだと、わかってきたような・・?
人気もわりとあって、悩みなどないだろう・・と思うのに、剛くんは、一時、メンタル的な病気に悩まされていた事は、キンキファンならよく知っているはず。私は、キンキファンじゃなかったけど、剛くんも私と同じような病気を持っている事を、以前知って、ちょっと親近感持った覚えがある。
本当の自分と、周りが作ったイメージ、また、周りが期待するイメージ、それに答えようと頑張った事もあったらしい。でも、今は、自分らしくあればいい・・と思っているよう。
6年間にわたって、書かれたものだから、一つ一つがなんだか重みが感じられて、じっくり、大切に、読んでいるところ。読み流すのはもったいない、と思える文章。こんなこと思うなんて・・剛ファンになっちゃったのかなあ・・?
読後感、さわやか・・。剛くんって、好青年だなあと、これを読むと思う。
CDジャケットとか見ると、髪型や服装が個性的だったりするんだけど、その訳もわかった。明るい色の服を着ると、気持ちが明るくなるんだって。紫とかの服、剛くんに結構よく似合ってたりする。
私自身、職場の上層部の方と以前、話をした事があるのだが、その話の内容が気に入らなかったらしく、それを、上司がこの前言われたらしく、生意気な部下だ、というような事を言われたのだとか。
自分の気に入らない意見を言う人間は、つまらないやつと言い放つ、そういう人間が、今の職場の上層部だとは。
どちらが正しいとかの問題でなく、どちらが強いか、そんな事を誇示したいかのよう。上層部にさからうと、いいことはないぞ、と言いたげな様子も伺えた。
寂しさも感じたが、こうなったら、思い切りみじめな自分を感じてみるのもいいかなと思った。せっかく、よかれと思って話した事が、上層部の人間には、そう思ってもらえなかったとは、みじめだよね。そうやって、みじめな思いを味わせるのが、上層部の人間の、望みなのかな。上層部の人間のする事に口を出すな、出すとこういうみじめなことになる、と皆に思わせたいのか。
私の周りの人達は、付き合いの長い人間もいるから、上層部の人の言う事を、真に受けている人は少ないと思う。でも、逆らうのは、後が怖いから出来ない、そういう状況なんだろうな。
そういう風にしないと人は生きていけないんだろうな、剛くんのエッセイ読みながら今頃気づくなんてね。
もういい大人の私が読んでも十分教えられる部分のあるエッセイである。っていうか、私がまだ大人になりきれていないってことなのかもな・・?
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