きっと どこかで
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2006年02月10日(金) 映画「精霊流し」のビデオ


最近、「世界の中心で愛をさけぶ」のテレビ版のビデオを毎週レンタルしている関係で、他にビデオとか、CDとかレンタルして来ている。これもその一つなんだけどね。

フォークミュージック・シンガーソングライター「さだまさし」さんの書いた同名の本を元に映画化したもののビデオ版ということらしい。

最初、自分の自伝的小説なのかと思ったが、ちょっと違うようだ。多少、さだまさしさん自身とかぶる部分もあるのかもしれないが・・。

題名の「精霊流し」とは、長崎で昔から行われているものらしい。亡くなった人の霊を弔う為に、精霊船や、灯篭を海に流すもののようだ。その日は花火も上がったりして、にぎやかな行事のようだ。

長崎でバイオリンを習っていた少年が、東京の先生に習う為に、おばの家に寄宿する。そこには、同じくらいの年の男の子がいるが、おばは、その旦那さんの後妻で、おばさんの血のつながった子供ではない。

少年は、バイオリンは、辞めてしまい、また、おばさんは、その旦那さんと離婚して、実家のある長崎に帰る。男の子も、おばさんについて、長崎に行くが、事故で亡くなってしまう。おばさんも、その後、がんになり、亡くなってしまう。

しかし、亡くなる前に意外な事実が明らかになる。その少年は、実はおばの子供だったのだ。戦争中にお互いに好きだった相手に出会った二人は、一夜の関係を持ってしまうのだが、それで身ごもってしまう。未婚で子供を持つなど、難しい時代だったから、子供に恵まれなかった、おばの姉夫婦が、少年を引き取り、実の子供のように育てた、と言うわけだ。

また、バイオリンを辞めて一時就職していた職場の社長さんが、博打に手を出して、あわや倒産か、という状態にまでなる。

また、おばの家にいた男の子は、ある女の子とふとしたはずみで、妊娠させてしまう。その話をおばに付いて来ていた長崎で聞いた男の子は、「こっちに来て一緒に暮らそう」と言うのだが・・。

亡くなってしまったので、少年が、その女の子を見守る、と誓うところで話は終わる。

なんだか、いろんなことを考えさせられる映画だった。

確か、NHKでドラマにもなっていたような気もするが・・。その頃は、忙しくて連続ドラマなどなかなか続けて観れなかったのだが、何度かは、観た覚えがある。やはり、ドラマとは、多少、設定が違っていたり、ドラマでは別エピソードが出てきたりする。

映画の方は、母の子供に対する愛情が、中心になっているような気がする。


ライム |MAIL

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