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その価値 - 2001年06月22日(金) 消しゴムのカスだらけのテーブルの上に、下敷き用の白い紙と、下絵用の白い紙を重ねて置いて、その周りにはイメージの元になるもの、はいからさんが通る、パリの文化史、園芸書を並べて、私は先の丸くなったエンピツで、ごそごそと線を描く。 炭素で構成されたそれは、たくさんの有象無象になって、それから、ミニイオス様になった。 ただの線なのにね。 なんで、コレが私にとってはイオス様に見えるんだろう? ふと、そんなことを考えた。 私は合理主義者だが、すでに利用価値の無い物を残しておくことがある。 たとえば、HPの画像用の下絵。 たまに見ては、「はは。なんてサッパリした絵なんだ」と笑っている。 全くもって、利用価値が無い。 でも、捨てられない。 本日バイトの面接に行き、聞かれた。 「どうして花屋に?」 「花が好きだからです」 その時も、ふと、考えた。 「なんで、好きなのかなあ」 花は私の為に咲いているのではなく、自分の為に咲いているのである。 そして、花は咲いて、そこにあるだけである。 私に話かけたり、何かくれたりするわけでもない。 絵も同じ。 でも、好き。 金額という判断基準では推し量れない価値。 ・・・・・どうやら、私はまだ昨日の妄想から抜け出せないようです。 ...
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