寝坊、台風、石垣島Yさん、Fちゃんと底地ビーチ

パインアップル館はパイナップルの出荷で大忙し、作業の音で目を覚ます。
随分朝早くから働いているんだなあ、と思ったが
彼らが早いのではなくて私が寝坊したのだった。
ちゅらさんを見逃し、朝食は一人きり。港までの車にも乗り遅れる。

女将さんが送ってくれた。「パイナップル持ってく?」と言われたが重いので遠慮する。
「台風が来てるんですよ」とのこと。往きとは違って船も揺れた。
女の子が「キャー、怖いよう!」と絶叫しつづける。結構楽しそう。

石垣島に着いて、Yさんに電話。
Yさんとは昨年入院した時同室だった。石垣市役所近くで美容院をやっている。
お店の前に出て待っていてくれた。
「あら?一人なの?彼と一緒なのかと思ったわ」と言われる。

お休みのお店で暫く喋る。Yさんは術後の経過が思わしくない。
手術で縫った糸が体内で溶けずにお腹を刺して痛み、次々に飛び出してくるというのだ。
レントゲンには映らないのでどこに何本残っているのかわからないらしい。
「まだ1本あると思うよ。痛いもん」
そのたび東京の病院に通院しなければならない。
美容師はシャンプーなど力もいるので1日2、3人が限度。大変そうだ。

ホテル日航八重山で飲茶ランチ。初枝りっちゃんも息子を連れて来ていた。

Yさんの夫は2ヶ月ほど大阪にいて、間もなく戻るらしい。
初め病院で見かけたときは息子さんかと思うほど若々しい格好の男性で、
実はYさんより11歳年上というので更にびっくり。

Yさんが36歳の時に突然石垣島に現われた男性と3日で結婚を決め、以来13年仲良し夫婦。
美容院を休んでキャンピングカーでヨーロッパ旅行2年間。羨ましい。

「Yさんは素敵な人ですけど、旦那さんも相当もてるでしょう?
47歳まで独身でいたのにYさんと3日で結婚を決めたのは何で?」と聞いてみた。

「それはね、私は美容師で男に頼ろうとか結婚したいとか考えていなかったから。
旦那は大病していつ死ぬかわからないから、一人で生きていけない女ではダメだった。
幸運ももちろんあったけど、私が一人で美容院をずっとやってたのが偉いって言ってるよ」

うーん、「髪結いの亭主」というよりは、やっぱり「ショコラ」だ。
美味しいチョコレートが、Yさんにとっては美容師という仕事だった。いい話だ。
私も頑張ろうっと。Yさんの旦那さんにもまた会いたいので絶対また来る。

大学ゼミの同期Fちゃんが石垣空港に着くのでバスで空港。
台風とともに来るっていうのがちょっぴり残念。

Fちゃんの滞在する、底地ビーチ近くにあるホテル。
Fちゃんは明日のシュノーケリングが中止になってしまったので一刻も早く海へ。
ホテル前のビーチ、囲いの中は膝下の深さしかない。子供用プールみたい。

晩御飯は水着のままプールサイドのサンセットビアガーデン。途中雨。
ステ−ジでは沖縄民謡ショー。盛り上がりに欠けるが、この人数・天候ではしょうがない。

Fちゃんと恋愛話で夜が更ける。
2001年07月03日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加