えびたま

2002年08月22日(木) 新橋演舞場八月公演「アテルイ」を観る

若い人でいっぱいの
いつもと雰囲気の違う新橋演舞場。

幕が開く前からロックががんがんにかかってて
しかし桟敷席には老夫婦がいたりして
絶対何かの間違いだっ

染五郎のアテルイが
でっかい舞台をごおと持ち上げ振り回す
一言で言ってそんな舞台!!
まさに染五郎の荒事を観てる気分でした。

花組芝居の植本潤さんとか、渡辺いっけいさんとか
いい!っていう役者さんもいっぱい観られたし。
新感線では粟根まことさんが好き。

しかし何つっても染五郎がかっこ良すぎです。
いのうえ歌舞伎にほんとの歌舞伎役者が出たら
返って浮いちゃうんではと思ってたんですが
さすが、前回の「阿修羅城の瞳」で(これは観損ねた。。。)
父の幸四郎さんが
「30年前ならわたしが演っていた」と悔しがった程。
浮かないばかりか
誰のことばよりも響いてくる。
ものすごい役者パワー。

もちろん舞台自体もすごいパワーでした。
ずっとずっとハイテンションなのに
絶対に観てる方をダレさせないいのうえ歌舞伎。
そのギャグはどうだ、とか、その展開はどうだってのも
たくさんあるけど、気付くと乗せられてる。

ああもう
面白くて、ものすごくベタにかっこ良くって
ゆさぶられて、みせつけられて
客席にいるのが心底悔しくなった舞台でした。


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