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2001年08月23日(木)    父からのメール

久しぶりに、父からの近況メールが届いた。久々なので長い。(笑)

内容の大半は、盆休みに愛媛へ帰省した際の珍道中。
帰りに京都に寄った父と母は、西本願寺の近くではぐれてしまったらしい。
その話は母から電話で聞いていたけれど、父のメールには父の心情などが事細かに
書かれていて、「まぁ、どっちもどっちだよなぁ」と苦笑しながら読んだ。

〜 それで、33年前を思い出した。結婚前に、新居浜から生活用品の買い物に出て
  来た時、新宿の京王百貨店に行ったのだが、そこではぐれた。 館内放送で
  呼び出してもらったが、現れない。 諦めて稲田堤に行ったら、帰っていた。
  この女は、別世界の人間かと思った。〜

メールの最後には、今月末で今の会社を辞めることになるだろうと書かれていた。
正式には、8/29の株主総会で2年の任期満了に伴う退任手続きで決まるらしい。
あと2年の再任の可能性もあったらしいけれど、7/13に「30歳以上を対象に80人の
希望退職を募った」そうで、延長できない状況になったようだ。

近い将来、間違いなく訪れるだろうと覚悟していた父のリタイヤ。
それがもう目前に迫っている。精力的に働く父のイメージが強く、何だか切ない。
私よりも、実家で父と一緒に暮らしている妹の方が、身近な存在なだけに切なさを
強く感じているかもしれない。

時は否応なく過ぎ、人を老いらせ、確実に世代交代の時期を迎えつつある。
まだまだ先かもしれないけれど、私や妹の世代が父や母の世代を支えなければ
ならない時代が来る。その時に近づく足音を感じている。

それにしても、今後の抱負を読むと、つくづく私は父の血を強く受け継いだ娘
なんだなぁと痛感する。(笑)

〜 9月から、先ずやらないといけないことは、今後の生活の軸を見つけ出すこと
  である。摂生の甲斐あって、至極健康だから、空車になると調子が狂う恐れが
  ある。失業保険が去年から300日から180日に減ったので、半年で何か考えなけ
  ればいけない。尤も、一生かけて考えてもいいんだが。贅沢は出来ないが。
  小型のヨットで世界を一周するのが夢だったけど、先立つものを準備することを
  怠っている。しかし、これから始めることもできる。80歳を過ぎて、単独世界一周
  をやり遂げたイギリス人が居る。日本人にやれない訳がない。〜

「なんだか世知辛いというか、暮らしにくい世の中になった・・・」と呟く父。
生まれもってのパワーが有り余っている性分なので、積極的に動かない生活だと
父にとって辛い日々になるだろうと想像する。

文末に「あなたも、緩まず、慌てず、充実した生活を送るように心がけなさい。」
とあった一言の、"緩まず、慌てず"の部分が、妙に心に沁みた。


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