疎遠になっていた友達。 彼女がノートを見つけてくれた。 私が「友達」のために探していたもの。
「困ったことがあったらいつでも言って」 彼女はそう言って、手を貸してくれた。
それにくらべて私は、 いつもどこかで見返りを求めてる。 「ありがとう」の気持ちであったり 「助かったよ」のひとことであったり。
電話越しの彼の声からそういうものは感じられず カッコ悪いと思いながらも私は彼に愚痴をこぼした。 彼をキライになりたくはなかったから。
私はちゃんとがんばったんだよ。 あなたのために一生懸命探したんだよ。 ただ、そのことを認めてほしくて。
私の気持ちをわかってほしくて。
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