毎週火曜日は、彼と会う日。 それがあたりまえになったのは、いつからだろう。
お昼休みには会えなかった。 彼が学校にいるのかさえもわからなかった。 今日は無理かな、と思ったころ ケータイの着信音とともに彼の名前が表示された。
隣りに立って並んで歩いて 彼の匂いの空気を吸って 慣れた手つきで彼の車の助手席に座る。
電話で彼は友達に 「学校の友達といる」と言った。 なんの迷いもなく「友達」と言われたことに ちょっとだけ、胸が痛む。
「試験が終わったらどっか行こうね」 その言葉が持つ意味を 彼は気づいてくれているのかな。
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