レポートを出しに行って、授業が終わるころに電話をかける。待っていると彼が階段を降りてきた。一目で彼だとわかる、不思議なオーラ。言葉をちょっと交わしただけで誰かを追ってどこかに消えた。その先には、女のコに電話番号を聞く彼の姿。あれだけの人の中にいてもどうして彼は目立つんだろう。帰り道、ふと恵比寿に立ち寄ると「ありがとね」って電話があった。ただそれだけを言うために。また2人で過ごしたい。あなたの体温を感じたい。