ベルサイユ。 ずっとずっと憧れつづけた町。
目の前に広がる宮殿。 この場所に貴婦人たちが集っていたと思うと なんだか不思議な感じがする。 その場所に私は今、立っている。
その後、広大すぎるルーブル美術館へ。 ミロのヴィーナスよりもサモトラケのニケに感動。
夕食を終え、ホテルに戻り、 用があって彼の部屋に内線をかけ、彼が私の部屋に来る。 ラウンジに降りて、向かい合ってソファに座る。 絶えない会話と笑い声。
私の口をふさぐタバコの匂い。 ねえ、そんな目で見つめないで。
部屋に戻って時計を見ると4時だった。
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