友達が体調を崩して、お昼すぎまで部屋にいる。 午後からセントラルでお買い物。 アフタヌーンティーのあと、またすぐ部屋に戻る。 最後の夜だというのに、二人そろって調子がおかしい。 きっと疲れのせいだろうけど。
友達が眠っているので、私も夕食を見送る。 彼らが戻ってきたら、一緒に食事に行こうと思い、 ドアの隙間から部屋に手紙を差し入れておく。 それも虚しく、彼らが戻ってきたのは夜中だった。
彼らが来て、ひとりが私たちの部屋の床で寝てしまった。 そしてもうひとりが来て私の友達を連れていき、 私は思い出したように荷物の整理をはじめた。
ベッドにいた彼は、私を強く抱き寄せた。 そして、何度も唇を重ねた。
床の片隅で眠る彼の仲間がいなかったなら。 部屋が私たち二人きりだったとしたら。 私たちはどうなっていたのだろう。
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