私と彼は朝まで一緒のベッドにいた。 トイレに立って戻ってみると、 床で寝ていた彼の仲間が目を覚ましていた。
「ずっと寝てたよ」とウソをつく。 本当のことなんて、言えない。
チェックアウトを終えて荷物を預け、大英博物館へ。 この旅行ももうすぐ終わりだ。
帰りの飛行機は、友達の隣りではない。 友達同士で席の離れてしまったコたちを優先してたら 私と友達は前後の席になってしまった。
ひとりで眠り、ときどき彼のほうを見る。 通路をはさんだ隣りの女のコと話す彼。 嫉妬する私。
今朝みたいなことがあったからって 彼女を気取るつもりはないけれど。 それでもやっぱり、気になっちゃうよ。
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