男の人があんなふうに泣くなんて知らなかった。抱きしめたいほどにいとおしい。この距離がもどかしい。何をいっても自分を責めるばかりの彼。何があったのかわからないまま待つわたし。「こんなときに電話できるのはお前しかいなくて」子どものように泣き続ける彼。隣りにいてあげることができたら。彼はわたしの恋人ではない。単なる友達というには近づきすぎてる。彼はわたしの大切なひと。「何があってもわたしはあなたの味方だから」嘘じゃないよ。信じて甘えていいんだよ。