おめでとう。 まさかあなたたちが優勝するとは。
表彰の瞬間、自分のことのようにうれしかったよ。 呼ばれた瞬間、鳥肌が立った。 誰にも気づかれないように、そっと喜びをかみしめた。
海の上でペナルティを要求したあなたたち。 その要求を取り下げたのは相手がわたしたちだったから? 勝負の妨げにはならないと判断したから?
・・・それとも「わたし」だったから?
わずかな期待と一滴の自惚れ。
本当はおめでとうって伝えたかった。 よかったねって伝えたかった。
でも、やっぱり遠くから見ていることしかできないんだよね。
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