今日という日を憶えているのはわたしだけかと思ってた。だんだんと冬の色に染まる空気。帰り道にふと見上げた空にはカシオペア。「ちょっと遅れたけど、何年目だっけ?」まさかちゃんと憶えてるなんて。まさかメールまでくれるなんて。もう5年も経つんだね。恋人ではない。友達と呼ぶにはいとおしすぎる。わたしは知ってる。あなただってわたしのいない人生なんてもう考えられないでしょ?