自分ではどうしようもできない何かがあると あなたはわたしに電話をしてくる。 いつからだろう?
相手に答えを求めているわけではなくて ひとりでは抱えきれなくなったものを一緒に支えてほしくなる。 もう何年も続くわたしたちの不思議な関係。
出発を明日に控えて聞いたあなたの声。 正直、準備もあって電話に出るのをためらったのだけれど 話を聞いてあげられてよかったと思う。 これであなたの負担が少しでも軽くなるのなら。
いつもとちがって、かけ直すと言って一方的に切れた電話。 最後まで話を聞いてあげられないことを申し訳ないと思いながらも もう寝るね、のメールを送ってわたしは準備にとりかかる。
そしてあなたからのありがとうとごめんねのメール。 帰ってきたらまた連絡するからね。
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