あのころ、あなたには恋人がいたなんて。はじめて知った。わたし、バカみたい。「おまえが一生懸命だから」あなたがわたしに会うのは、わたしの気持ちを知っているから?ただ、それだけ?そこにあなたの気持ちはないの?2人で立ち寄ったお店で「奥さん」と呼ばれた。何も言わない彼。奥さんどころか彼女にさえ昇格できないのに。泣きそうだった。うれしかったけど、悲しかった。あなたが隣りで眠っていることがとても不思議で、そしてとても苦しかった。