電話に出ないのは 寝ていたというわけでも お風呂に入っていたというわけでも 着信に気づかなかったというわけでもない。
さすがに避けつづけるわけにもいかず ひさびさに電話に出てみた。
わたしにとって声は何よりも重要な恋の要素。 だけど・・・。
別につきあってるわけじゃないし。 好きだとか言われたわけじゃないし。 そんなことを自分自身への言い訳にしてみたり。
来週の日曜日の予定を聞かれたけれど、答えなかった。 あの人の誕生日に、あの人以外の人と会いたくなんかない。 たとえあの人が別の人とその日を過ごすとしても わたしは別の人と会っていたくなんかない。
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