いつもいつも想い続けているというわけではない。けれど、ふとした瞬間にどうしても名前を呼んでしまいたくなるひとがいる。朝、目が覚めてぼんやりと想うそのひとの影。夜、星を見上げては思い出すあのひとのぬくもり。みていた夢を思い出すことはできなくても一緒にみた星座が視界から外れてしまっていてもわたしのなかにははっきりと残っている。あのひとと過ごした時間。さみしかったり悲しかったりせつなかったり苦しかったりそんなときに想ってしまう、あのひと。わたしには会いたいひとがいる。