独り言をつらつらと | old day days list new day |
そう、それが潮時→→→2002年07月05日(金) 俺は今日決心を決めていた。 今、俺の横でべらべら口を動かしている女との縁を断ち切る。 何で軽はずみに、こんな女と付き合ってしまったんだろう。 まあ、一つはオレのこの優柔不断な性格にもあったんだろうけど。 その決着を何とか今週中に決めておきたかった。 だいたい、気がついたらこの女はすでに俺の近くにいた。 よりによって何でこんな女と、こんなにも長い時間を一緒に過ごしてきたんだろう。 どんなに探しても、こいつのよさが一向に見えてこない。 たった一つだけ、こいつは俺のめちゃめちゃ好きなグラビアアイドルのMEGUMIに似ていたことだけ。 こいつは俺のなんだったんだ。こいつは俺のことを文句を吐き出すための物にしか見てないんじゃねぇか。 よくもまあ次から次へと店の客や同僚の文句が出てくるな。 同期の子達と仲良くご飯食べたりしてるのに、俺の前だと本性あらわすんだよな。 毎日逢っているのにこいつの口から嬉しかった事や楽しかった出来事を表わす言葉を聞いたことが、無い。 こいつには幸せを見つけようとする言動力っていうのがないんだろう。 ・・・厚化粧め。おまえ風呂入った後の顔は別人じゃねぇか。 なんて不憫なやつだ。 こんな女と付き合った俺もなんて優しい奴なんだ。 俺と別れて次付き合う奴と会ってみたいよ。 さて、 どういう切り口で別れを切り出そうか。 このままで行くと又なぁなぁに電車に乗って俺の家にこいつが来て又一晩過ごすだけになる。 今日は金曜だ。来週会社が始まるころにはこんな奴とさっさと別れて、早く羽を伸ばしたいんだよ。 やっぱり俺の性格上なぁなぁになってこのままずるずるとこの関係が続くんだろうか。 あ〜左腕が熱い。べたべたしてくんなよ人前で。後ろに何人も並んでんだろう? ねぇ聞いてるのじゃねぇよ。俺の口数が少ないのはお前と話したくないからなんだよ。 こんな強気な言葉もこの女の前で入ったことが無い。 こいつの性格も十分理解してるから、別れるとか、うるさいとか、自分に不利な言葉が出ると何やらかすかわかんねぇし。 ここはびしっと言ってやらないといけないんだろうけどな。 うわっ。やっぱり込むなこの時間の電車は。ま、座れなくてもいいか。この女はどうやっても座るんだろうけど。 ほらやっぱりな。いいよ。変な気遣い出すなよ、こういうとこで。 で、また俺だけ座れなかったって言ってこの女は隣に座ってる人の悪口を言い出すんだよ。 もうやめてくれよ〜勘弁してくれ〜俺は立っててかまわねぇんだよ。 足腰の弱いジジイじゃねえんだから少しぐらい平気だっつーの。 大体その、隣に座る女の子に聞こえるくらい耳障りなでかい声。 『ねぇねぇねぇ、まーくんこいつらのせいで座れなかったんでしょ?』 『…超うざいんだけど』『ずうずうしいよね〜』『まじうぜぇ。』『すげぇむかつく。』 俺に同意を求めるな。男言葉を使うなよ。お前のその言動のほうがうぜぇよ。 お前のほうがずうずうしいよ。お前の身分はなんなんだ。京王電鉄の社長さんか? あ、ほら隣の女の子気付いたじゃねぇか。いつもだとだいたい気付いて不機嫌そうな顔して電車降りていくんだよ。 何この二人?みたいな顔してさ。そんなことがあった後に俺が座れると思うか? 言ってしまえば脅してるんだぞお前が。なに他人様に向かって恐喝してんだよ。全く…。 って、この子は違うぞ。降りもしないし嫌な顔もしない。気付いてるのに我慢してるのかな。 『だったら貴方が降りたらいいんじゃないですか?』 『・・・んだよ、てめぇ!くぉらぁ!』 何だこの子!すげぇ。この女に反抗してる。めちゃめちゃ笑顔だし。いい根性してんなぁ 〜俺尊敬しちゃう。 って尊敬してる場合じゃねぇな。 ・・・お前何やってんだよ〜あーあーこいつ何女の子の髪掴んでんだよ! いい大人が何やってんだよ〜もう。 『うわ〜手ぇ出すんだ大人が〜子供だね〜。大人げな〜い』 この女の子、的確な所つくなぁ。っていうかいいかげん離せよお前はその手を。 ほら、見ろ。一気に俺ら晒し者じゃんか。恥ずかしいことすんなよな〜・・・ 俺何もしてねぇのにさ。何ガン飛ばしてんだよ。ほんとにもう。 お前も怒りが頂点に出てんだったら余計に手とか出すなよ〜・・・はぁ。もうやだ。逃げたい。 『・・・てめぇ、ぶっ殺す。』 『ふん。殺してみればぁ。』 うわっ。この女最低最悪。女が女の子、殴っちゃったよ。 しかも眼球めがけて。あ〜あ。この子ほっぺたミミズ腫れになってるよ〜。 目も真っ赤だ。指入ったよな?うっわ。めちゃめちゃ申し訳ねぇ・・・。 俺ここに居辛いなぁまじで。皆見てるし。なんだかざわつきが一気に引いたし。 ・・・おいまてよ。殴ったってことはこれって傷害罪じゃねぇか? これ通報されたら俺ら逮捕されんじゃないの? そりゃ皆見てるよ。最初に手出したのはこいつなんだから俺らが悪いんだよな。って言うかこいつが悪いんだよ。 このまま電車が発車しても絶対居心地悪いし、この女の子だっていい気がするはずないよ。 当たり前じゃんか。この子被害者なんだし。 『おい、出るぞ。ほらっ』 なにお前嫌な顔してんだよ!やってやったみたいな面掲げてんじゃねぇよ。 さっさと立てよもう。早く逃げろよお前はよぉ!!! 『ちょっと〜腕痛〜い〜ってばぁ〜もうやめてよ〜なんで降りるのよ〜』 『・・・なにお前殴ってんの?!』 『だって超うざかったんだもんあいつ!まじでむかつく!も〜くやしい!何で電車降りたのよ〜あたしが負けたみたいじゃないの!』 『・・・おまえはなんだ。自分がうざいと思ったら、自分より年下の子にも手出すのか。』 『・・・な、なによ!いいじゃない別に!だってあの態度超むかつくんだもん!ホントにむかつく!んも〜今度会ったらぜってーぶっ殺す!』 『男言葉は止めろよ・・・。』 『はぁ?何?聞こえないんだけど。』 『もういいかげんにしろよ・・・。』 『・・・ねぇ、さっきからおかしいよ?なんなのその態度。あたしはあなたに電車で座れるようにって・・・ね〜ぇ、聞いてんのぉ?』 もうだめだ。この女、脳内細胞イカれてる。 『・・・きたねぇ手でさわんじゃねぇよ!てめぇ自分のやったこと分かってんのか?!』 『ちょ、ちょっと、なに怒ってんの?いきなり大きな声出さないでよ!皆見てるじゃない。』 『あ〜もう、こんなに非常識だったなんて思わなかった。女殴るやつと一緒にいられっかよ! ・・・お前、人間として最低最悪だな。もううんざり。』 こんな別れ方でよかったのかな。良かったんだよな。だって女殴る奴と生涯連れ添おうなんて思えねぇし。考えられないな。 あの女の子には悪いけど、おかげで縁は切れた。あいつに言ってくれた勇気ある一言のおかげで、だな。 そう、ちょうどいいタイミングで潮時はやってきたのだ。 |
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