妄想更新日記
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2006年07月22日(土) やってくれたよ!

おにいちゃん...やってくれました。

私の留守中に「税務署情報管理課の加藤」と名乗る人物から電話があり学校、サッカーチーム、学童の自宅の電話番号と名前をいっちゃった!全部!!


要するに


騙された!


騙されて他人の個人情報駄々漏れにしちゃった!!

相手はセールスを装い一度自宅に電話をかけて留守なのを確かめて改めてその名前を使って電話をしてくる。

電話では親が不在か改めて聞いて

「実は税金が高いと日頃から市の納税者のみなさんの不満の声があがっていて何とか税金を安くできるシステムはないかと考えた結果還元できる皆さんの個人情報を公開して頂ければ税金が安くなるというシステムをつくった。(ここで怪しいと思え!)この方法を広くみなさんにお知らせしたいので税金を安くしてくれるようにという事前に自宅に配達されているアンケート(?)に記入され投函された方に電話をかけてる」

「一度おかあさんに以前電話をかけたら『ウチは不在がちですが話の解る息子が自宅におりますので息子で解る程度の話でしたらしておいて下さい』と母親から言われたという」

「住所は個人情報を守る義務があるから絶対喋ってはいけない。相手の名前と電話番号だけでいいからおしえてくれるか?とあえて向こうから住所はいうな、こっちはプライバシーには気をつかってる集団だとアピール」

「今もっている名簿の電話をいってくれたらウチの税金を何割か安くするのでなるべく多くいって欲しいできれば一番お金のかかる年代の御家庭にお知らせしたいので中2〜小学一年。(金額は忘れたがここらで気づけ!どうも年令を指定するところ見ると塾や家庭教師の勧誘っぽい)」

「話し、わかる?何年生?中一?じゃあもう大丈夫だね、手許に名簿ある?とあくまで相手ペースで話をすすめおだてられる」



それで息子は親切にも言ってしまうのだ!ウチが貧乏といいすぎたから!?少しでも税金が安くなるように!皆がこれを知ってみんなの税金も安くなるように!


なんでこんなミエミエにひっかかるかなぁ!馬鹿!単純!騙されやす過ぎ!


一件一件電話して(相当量、相手も息子もよくしゃべったよ!)

すみませんすみませんと平謝り。

そうするしかないよね...そこの家に嫌な電話がしょっちゅうかかっても実際問題私はなにもそこの家にしてあげられる事はできない....。


大抵の家は

「うちもやるかも」
「そうなの騙す方がプロなんだからしかたないよ!」
「いまさら電話番号だけなんてもう漏れてるから」
「可哀想に大変な思いしたね」
「息子さん責めないでやってね」


等、優しいお言葉ですが

中には
「そんな話し聞いた事もない!」
と、のっけから話の信憑性そのものを疑われる人から

「うちにどれくらいの迷惑がかかるの?何かしてくれるの?その時」
という、責任を問う人から

「そんな手口にひっかかっちゃたんだ」とバカにする人から

「そんで?そんでどうしてひっかかったの?他にはどれくらい迷惑かけちゃったの?」と興味本位でわくわく(声のトーンがあきらかに。他にも事情は一杯聞かれたけど全然違う)聞いてくる人から

「なんでよりによってウチの名簿なんだ!」と言ってくる人から

色んな嫌な思いもしました。

でもこうして弱者の立場になって思うのは






「お家の人柄がでる!」



ウチはこんな家になるまい!と本気で思いました。


私は結構凹みました。

まず思ったのが
1 どうやって責任をとればいいのか?
(→電話でまず謝罪。その後は何かあった時に親身に対応)

2 息子の事全然知らない人(サッカーの上級生、顔も知らない親の方々)に息子の本質(私はいい子だと思ってる)も知られないまま「とんでもない事やった馬鹿なちょっとトロイヤツだ」とレッテルはられたり虐められたら嫌だな

3 一生懸命子育てしてきたのに私の一生懸命もこれでは認めてはもらえないな....はぁ、なにがいけなかったのだろう

という心の流れでした。


でも今はもう諦めています。


現実から出発するしかないし、一度失った信頼は体で返すしかない!

私も子供も!


実はココだけの話ですが私は息子に怒りませんでした。

注意はしました。

個人情報を流すと言う事は知らない人に悪用されてみんなに迷惑がかかると言う事をしてしまったんだよ
貴方に悪気はなくても実質悪い人は迷惑をかけてくる。その時に貴方は何も出来ない。誰も何も出来ないのに上手に相手は嫌な事をしてくる。そう言う事にしらないうちに加担してしまったんだよ。

「これで貴方は周りの信頼を失ったかも知れない。あちこちに電話もかけたから根掘り葉掘りきいてくるやつもいるし、からかうやつも責めてくるにんげんもいるかも。その人達にちゃんとあやまって学童はバザーとかトーチ練習とかお手伝いして返す、サッカーは頑張って一点でも多く入れてプレーで返す、学校は勉強して提出物もちゃんと出して「ちゃんとしてるな」って思われるよう生活改めて学級活動で一生懸命働いて返す。」

自分の行動でしか自分の失敗は返せないんだよ。


と話をした。

今回責められてるとは思わなかったのか、にいちゃんは泣かなかった。

ダラダラしてたからどうかなと思ったけどこれで生活を改めて頑張ってくれればいい。

そんなに全部で来たら天才!きっと中々できないけどちゃんと反省して二度としないで心構えだけでもわかってくれたらいい。

ずっと夕べから落ち込んでいたけど

もう、頑張る!しょうがない!

人様に迷惑かけたけどイイ勉強。

おにいちゃんは

行きたくないとも言わずちゃんと練習にいったし
「辞めたい」といってたバレー部も月曜日から行くというし。

逃げ出す事したらゆるせないけど

なんとか踏み止まってる兄ちゃんを応援してはげましてあげたいだなんて
きっと情報漏らした親が聞いたら怒るかもだけど


「もっとちゃんと暫く凹むまで怒れ!」というかもしれないけど

私はそう思います。

何言われるか、どんなふうになるかドキドキしながら口を真一文字に結んで出かけた、にいちゃん。

がんばれ!! 





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ps二人くらいに「昨日電話かけてきたのお前?」って聞かれたみたいだけど大丈夫だったって。息子は「うん...」と答えただけで謝れなかったって。
しょうがないなぁ。気が小さい。


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