昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年01月14日(金) |
すれちがって交錯する |
午前5時すぎ起床。夜だ。朝の5時からカレーを温めて食べる。チョコレートも。ちと刺激が多いようだ。昨日残してきた仕事を片付けるため、早めに出社。夜明けに自転車をコキコキこぐ。風が耳にピリピリする。午前7時前の空は、朝焼けが夕焼けのようであった。
終業後。今なら半額で借りられるそうなのでTSUTAYAへ行く。すごく観たかったのに公開中に見逃した「列車に乗った男」と「春の惑い」のDVDを借りる。それからTに頼まれていた松任谷由実の新作CDも借りる。なんで今更ユーミンなのだろう、と思いつつ。 新地を抜けてジュンク堂まで移動。どこかで捕り物があったのか、国道をすごいスピードでウーウーとパトカーが走っていった。 逡巡して2冊購入。衝動にまかせていたら、あと3冊は欲しい本があったなあ。衝動買いはやめるように誓いを立ててはいたけれど、買い物って結局衝動でしかないんではないかと、最近思い始めてる。 自転車で自宅近くまで戻り、Tと待ち合わせてトンカツを食べる。キャベツを山盛り2杯おかわりする。トンカツを食べにいったのか、キャベツを食べにいったのか、よくわからん状態だ。 唐突に食べたくなって、トンカツ屋の並びにあるケーキ屋さんでココアシフォンケーキを買った。町の小さなケーキ屋さん、という佇まいの店で、いかついオジサンがひとりでやっている。ひげ面のこわもてで、一週間前に出所したてです、という感じの人だけど、笑うとけっこうかわいいし、焼いてるケーキがまたこぢんまりしててかわいい。ケーキは苦手たが、このオジサンのファンなので近くに来るとついつい買ってしまう。 帰宅後、珈琲を淹れてシフォンケーキを食べる。生クリームが重くて、途中で少ししんどくなる。今日は総体的に食べ過ぎのような、そうでもないような。
ケーキを食べながら、借りてきたパトリス・ルコント「列車に乗った男」を観た。 森の中で静かで淡々とした、しかし孤独な生活を送る元教師と、犯罪に手を染め暗い世界で生きてきた、これまた孤独な流れ者が出会って、ともに過ごす3日間を描く。憧れはしても決してたどることのできなかったお互いのスタイルに魅せられ、人生の最後に「生き方」を交換する。大人のファンタジーだ。 男の友情、というよりも、それって恋じゃん、と感じる描写もあちらこちらにちりばめられていて、なかなか色気のある良い映画でした。会話も豊潤だし、本もいっぱい出てくるし、音楽もばっちり効いていた。やっぱり映画館で観たらよかった。ルコントはもうダメだ、と見切った時期もあったけど、こういうの撮るとさすがに巧いなあ。主演のジャン・ロシュフールとジョニー・アリデイの存在感と雰囲気に負うところも大。格好いいです。
午前1時頃、「せきれい」を読みながら就寝。
・購入物:庄野潤三「せきれい」(講談社文庫) 荒川洋治「ことばのために 詩とことば」(岩波書店)
・朝食:昨日のカレーライス、珈琲とチョコレートひとかけら 昼食:たまごサンドイッチ、レタスとトマトのサラダ(昨日の残りをつめていく)、蜜柑、珈琲 夕食:外食、ヒレカツ定食(キャベツ、味噌汁、ごはんつき)
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