昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2005年01月15日(土) |
図書館と憂鬱と冷たい雨 |
午前7時起床。外はどんより曇っていて、今日はこれから雨のようだ。ラジオを聴きながら例によってボーッとする。頭に酸素が足らんという感じがする。午後から絵本の会があるので、そうそうボーッともしておれないのだが。どうも面倒だ。やりたくてやり始めたことのはずなのに、なぜ面倒だなどと思うのだろう。
雨の中、持ってくるよう頼まれていた絵本を何冊か抱えて図書館へ。私の本日の演し物は「素話」。子どもに本を見せずに、ただおはなしを語って聞かせる、というやつ。ろくに練習もせずにやったわりには割りとうまくいったのでご満悦だったのだが、後からIさんに「まあ良くなかったわけではないけれど…、あれでは落語です」、とダメ出しされた。私はどうも話を落とそう、落とそう、とする傾向があるようだ。もう少し練習が必要ね、とのこと。やっぱりぶっつけ本番には限界がある。 その後もIさんは、子どもたちの未来を創るためにも私たちがしっかり自覚をもってやっていかなくちゃね、というような、立派な話を真剣な面持ちで力強く語り、私はうん、うん、うーん?と思いながらそれを聞く。Iさんの言うことは至極真っ当で、しかし、この直球グングンなひたむきさが、この活動を自分の趣味や娯楽のためにやってるオバちゃん方の反感をかい、衝突を招くこともしばしばなのだ。私はオバちゃん方のほうにはもちろん、Iさんの真摯さにも旗をあげてついていくことができなくて、いつも宙ぶらりんな気持ちになってしまう。何事にも我を忘れて夢中になるということができない、実はけっこう寂しい人間なのかもしれない。
皆と別れた後、私はそのまま図書館に居座って、何冊か本を借りた。柴崎友香の「次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?」と、閉架書庫から吉田喜重の「自己否定の論理・想像力による変身」「見ることのアナーキズム・吉田喜重映像論集」「メヒコ歓ばしき隠喩」の3冊を出してもらって借りた。古本屋でもなかなか見かけないから、読みたければ借りるより仕方がない。吉田喜重はセンター試験の問題にも取り上げられるくらいなのだから、このあたりの本を全部復刊してだしてほしいものだ。
近くの喫茶店でしばし休憩ののち、地下鉄に乗ってお家に帰る。雨は夕方までしとしと降っていて、夜には止んだ。寝る前に借りた一冊に収録されていた「エロス+虐殺」のシナリオを読む。
・購入物:なし
・朝食:バタートースト、ハムエッグ、珈琲、りんご 昼食:図書館近くの喫茶店でカフェオレ、のみ。 夕食:豚バラ肉と大根の煮込み、豆腐と揚げの味噌汁、ほうれん草としめじのおひたし、麦酒、ごはん
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