昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2005年03月24日(木) 雨雲は静かに移動する

 朝のうちは快晴そのものだったのに、昼下がりにどしゃ降りの雨とふきつける強風、やがて夕方にはまた雲が切れてきて、西の空の夕焼けがキレイだった。春先の空はこうも移ろいやすいのか。
 昨夜、MDにおとしておいたンデゲオチェロをウォークマンで聴いていく。いろんな音が交じり合っていて、聴きどころ満載だ。どの曲も奥が深くて、そこに分け入るのにはまだまだ時間がかかりそう。

 少しだけ残業して、雨上がりの街を自転車で帰る。屋根のないところに置いといたので、サドルと前籠がしっぽりと雨でぬれていた。水をハンカチで拭う。日が沈んで急に寒くなったようだ。スプリングコートはちょっと気が早かったかもしれない。
 町田康の「告白」が出ていないかチェックするため、天満橋のジュンクに寄る。出てた。嬉しい。この小説が連載されていた読売新聞が会社で読めなくなった時は失意のあまり、新聞社に毎日通って張り出してある夕刊を立ち読みしようかとまで思ったもんだ。さすがにそんなアホなことはしなかった。したかったけど根気がなくて出来なかった。それに連載時よりずいぶん加筆してあるようだ。それも嬉しい。しみじみと嬉しい。しかし畑中純の挿絵が一枚も載ってないのがとても残念。あの絵が良かったんだけどなあ。
 お弁当を紹介するページがあったので、久しぶりに「Arne」も購入。お弁当メニューのマンネリ化を防ぎたい、と思ったこともあったけど、毎日ほとんど同じようなものでも全然飽きないことに最近気がついた。自分で作ったものが美味しくて仕方ない。
 講談社の『本』4月号をもらう。車谷長吉の「私の思想」という文章も読める。でも書いてある内容はだいたいいつもおんなじなんだけれど。

 晩ごはんを食べた後、小林薫が出るというので、岩松了が脚本を書いて監督もしている「社長を出せ!」という2時間ドラマを観た。話の筋に関係なく、煙草にまつわるシーンが多発する。火をつける、吸う、ふかす、捨てる、もらう、パクる、吸殻が山盛りの灰皿や煙草そのもののアップのシーンが頻繁に出てくる。岩松了は嫌煙運動とその周辺に、一言も二言も言いたいことがあるようだ。そのためにこのドラマを作ったんだ、たぶん。小林薫はいつも通りカッコ良かった。満足。

 ドラマを見ながら、クリームチーズを薄く切ってのせたリンゴを食べる。それから濃いめにいれたミルクティも飲む。雑誌など読みつつ、午前0時半ころ消灯。

・購入物:町田康「告白」(中央公論新社)
     「Arne」11号(イオグラフィック)

・朝食:バケット、トマト、りんご、珈琲、ヨーグルト
 昼食:お弁当(豚肉と玉ねぎの甘辛炒め、ジャガイモと人参のからしマヨネーズサラダ、ゆで卵、ミニトマト、ごはん)
 夕食:鯖の塩焼き、筑前煮(ゴボウ、人参、レンコン、コンニャク、鶏肉、さやいんげん)、壬生菜と油揚げの煮もの、焼酎お湯割、玄米入りごはん


フクダ |MAIL

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