昨日・今日・明日
壱カ月|昨日|明日
2006年02月11日(土) |
洗いざらい話せる日がくるかな |
朝ごはん。鶏雑炊(昨夜の鍋の残りで)、ヨーグルト、バナナ。 昼ごはん。抜き。
午前中、少しだけ仕事など。モヤがかかったような頭で行ったため、あまり効率が上がらず、少しだけのつもりが午前中いっぱいかかる。 外はいい天気だった。陽だまりはあたたかそうだったし、道行く人はみな楽しそうだった。何故に、わたしの気持ちはこうもふさぐのか。何故にって、理由はばっちりわかっているんだけど。
Nさんは、悩み事があるんやったら聞いてあげるで、と言ってくれた。わたしは特に何も悩んでいないので話すことはない。Nさんとこうして仕事をするのもあと少しだ。ずっと続くような気がしていたけれど、終わりがそこまで見えてきた。 アンタはわかりにくい人やったなあ、とNさんは言っていた。これだけ一緒にいてもアンタがどういう人やったのかわからん、と。 わたしはNさんがどういう人だったのかだいたいわかる。口が悪くて喧嘩っ早くて、陰口は嫌いだけど噂話は好きで、気は強いくせにいざとなるとへっぴり腰で、お酒が好きでお酒に弱くて、男をひとりに決めることなんかないんやで、特性とTPOにあわせて自由につきあえばええんや、というのが口癖だった。大きな声で言い争ったこともあったけど、Nさんと仕事ができてとても楽しかった。 楽しかったよ、と本人に言ってみたいが、たぶん最後までわたしはなんにも言わないだろうと思う。
天満宮の古本市に行った。行った、というか、通りかかったらたまたまやってたので、寄った、という感じ。たまたま寄っただけにしては、たくさん買ってしまった。規模が小さいわりには、けっこう見るべきものがあった。
買ったもの。 サマセット・モーム『人生の実相』(新潮文庫)。200円。新潮文庫のモームを、なんとなく集めているので。 徳田秋声『新世帯・足袋の底 他三編』(岩波文庫)。300円。久しぶりに徳田秋声でも読んでみるか、と思って。 エイモス・チュッオーラ『ブッシュ・オブ・ゴースツ』(ちくま文庫)。300円。ナイジェリアの作家。なんとなく探していたので。なんとなく、なんとなくって、わたしはなんとなく生きてるなあ。 メアリイ・マッカーシイ『グループ』(ハヤカワNV文庫)。600円。読みたかったのでうれしい。ついている値札が800円か600円か判然としなかったので店の人に、この数字は「8」ですか「6」ですかもし「5」だったら買います、と聞いてみたらあっさり、「6」です、と言われたので、仕方なく600円出した。高い買物だ。 野上弥生子・訳『ソーニャ・コヴァレフスカヤ』(岩波文庫)。300円。あんまり見かけないような気がしたので。 ドストエフスキー『賭博者』(新潮文庫)。100円。来月の課題図書。
古本を漁っても、あんまり気が晴れず。
晩ごはん。きのこオムライス、コーンスープ、キャベツのサラダ。 思い立って、お子様ランチみたいな献立にしてみた。何をしても、どうしても、あんまり気が晴れず。ため息。
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