昨日・今日・明日
壱カ月昨日明日


2006年02月16日(木) instant light

2006年2月16日木曜日。

2月は日記を毎日つける、と宣言したような気がするので書きはじめてみたものの、どんな一日だったのかほとんど覚えていない。

覚えていないので、手帳を見てみる。書いてあったこと。

「バスで帰宅 200円」

バスで帰ってきたらしい。覚えてないなあ、雨でも降っていたのだろうか。

「エアコンみたいに稼動し続けること」

これは、どこかの小説からの引用だ。たぶん、絲山秋子、だと思うが、はっきりしない。

「鶏手羽先と里芋の煮こみ、コンニャクのピリ辛いため」
「オリーブ油、酢、しょうゆ 各大さじ2、塩こしょう」
「ほうれん草と豚ひき肉の炒め物」

と、脈略なく食べ物の表記が続いた後に、

「Tarkovsky Polaroids『Instant Light』」

と書いてある。
タルコフスキー・ポラロイド!イタリアの出版社から出た、タルコフスキーが撮ったポラロイド写真集を買った日なのだった。これは本屋さんで出会った、近年稀にみる素晴らしい発見であった。手が震えるようだった。5000円近くしたけれど、なんの躊躇もせず買った。タルコフスキー好きにはたまらん本だと思います。

「自分本位の夢や好きなことを一生追いつづける人生より、ほんとうはしたくないことをして過ごす人生のほうが、はるかに勇敢だと思った」

と、この日のページの最後に記してあった。これはマクラウドの短編からの抜書きだ。

いったいどんな一日だったんでしょう。わからん。




フクダ |MAIL

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