The reverse side of a flier
Yu



 帝王切開について考えてみた

まもなく妊娠後期に入るのに、ずっと逆子ちゃんの第二子。
毎日元気に膀胱や骨盤を蹴っ飛ばしています。
まだまだ動くとは思うけど、ずっと逆子だったら、どうしよう。
やっぱり帝王切開?それとも、二人めだし、臀位なら経膣を選択?


前回は、陣痛中に出てきた「緊急帝王切開」の可能性ですが、
あらためて調べてみると、緊急と予定の帝王切開の割合って
半々くらいのようですね。半数の方は、陣痛と手術の二重の痛みに
耐えているというわけでしょうか。緊急だと、麻酔が不完全でも
強行されることすらあるとか。ほんとに「女って痛い」。

ところで、帝王切開だと、「楽なお産」と言われたり、
「ちゃんと生んであげられなかった」と申し訳ない気分になったり
するかたもいると聞きました。

たいていの場合、帝王切開は胎児に優しく母体に厳しいわけで、
母が楽する為に経膣分娩を選んでごめん、という方が現実に
沿っているような気がするのですけど。
回復は遅れるし、結局痛い思いはするし、後遺症が残る可能性も
あるし、それに、帝王切開の母体死亡率は経膣分娩の4倍から10倍と
いう話もありますし。

もちろん、条件によっては、母子共に帝王切開の方が安全な場合も
あるでしょうけど、少なくとも胎児の安全を最優先した時に、
経膣分娩が帝王切開に勝ることはないと思うんだけどなあ。

経膣分娩って、胎児にとっては人生最大のストレスともいいますよね。
弱い子だと耐えられず死亡したり、障害がのこったり。だからこそ、
8か月くらいの早産児の場合は原則帝王切開での分娩になるわけで。
一般的には、胎児が経膣に耐えられる、リスクが高くならないとの判断で、
母体にやさしい経膣分娩を選ぶわけですが、何を優先するかは難しいです。


私は、分娩中のトラブルで、胎児の安全の為には「帝王切開」が
最適とわかっても、それを選べなかった臆病者なのです。
もし、胎児リスクがあと少し高い状況なら、選択の余地なく
「帝王切開」だったはず。私は、ぎりぎりの線まで胎児にリスクを
負わせて、楽な方法(経膣分娩)を選んだのです。

結果として、無事生まれてきたから良かったけど、医師も含め、
多くの方に心配かけました。もし、子どもになにかあったら…
どれだけ後悔したか、考えるだけで恐ろしい。

自分の体を大きく切って、手術後の痛みと子宮収縮の痛みに耐えて、
リスクも背負って子どもの安全を優先されたお母さん達って、すごいです。

私も、次の分娩中、同じことが起きたら、胎児を優先して、帝王切開を
選ぶ強さを身に付けないと…
いや、まず、それより、リスクよっては「予定帝王切開」を受け入れる
心の準備をしないと…か。

2007年03月15日(木)
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