虚勢 - 2001年05月04日(金) 私はもっと、もっと 強くならないと あなたから示された負けを 吸収して それでもこの2本の足と 視力の悪いままの2つの目 抱えて 今までと変わってない振りしながら 微笑していなければいけないと思うから 叶わなくても 失っても 傷つくことを知っていても 止められない衝動 冷ややかな 空間があることを 予想しながら それなのに また期待してみたりして 馬鹿みたいに 確かめずにいられない不安を抱えた右手の指が 携帯電話のリダイヤルに掛かる 私はもっと、もっと 強くならないと きっと物事はどんなときも 良い方向に進んでいると そうやって自分を 騙していける体力が要るから あなたに一言 挨拶だけして 見送れるくらいの 強い女に なれたらいいのに ...
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