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2003年06月12日(木) 懐裡...笑顔の意味

先日,ある日記作家さんのサイトでおばぁちゃんのことが話題になった.
ぼくも自分のおばぁちゃんのことを想いだし,懐かしんだ.

子供のころ,お菓子やジュ−スやほしがるものは,なんでもっていいくらいに
ぼくにくれた.
ドラえもんみたいな存在.

これ以上ないくらいの笑顔で,ありがとうという幼いぼく.
おばあちゃんは,今いるであろう世界にそれをもっていってくれただろうか.
...と思ったり.

父方と母方のふたりのおばあちゃん.
同じくふたりのおじいちゃん.

母方のおじいちゃんだけは逢ったことがない.
戦死したのだという.

ある日,古い写真をおふくろさんがもってきた.
きれいにしてほしいというのだが,ぼくは古い写真そのものを修復する
技術はないので,それをスキャンしてphotoshopで修正した.
ここでデジタルなのが,こういうとき悔しいなぁ.


軍服を着たカッコイイ男前のおじいちゃん.
生まれ変わった写真をみたときの,お袋の笑顔が忘れられないぼく.

笑顔はもっていってくれるものでもあり,残してくれるものでもあるんだね.

この前,読んだ小説にもこんなシ−ンがあった.

死を目前に控えたおばあさんが,孫にいう.
死ぬのは怖くない.でもね,思いだしてもらえないことや懐かしんで
もらえないことがあるとしたら,それは怖い...と

ぼくの4人の祖父母達は,ぼくの幼い笑顔をもっていってくれただろう.
そして,ぼくはおじいちゃんが残してくれた笑顔をおふくろさんをとおしてみた.

今度,実家に行ったときは祖父母達の話をしようと思う.
ぼくも家族たちも懐かしむことだろう.
ぼくは家族たちにはあえていわないが,そこにある笑顔の意味というものを
ひとりで楽しむことにする.

★ 懐裡(かいり) ふところ,心のうち.



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