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2003年07月18日(金) |
暑月...魂だけでも |
翌朝,アゲハは動いていなかった. 窓を開けて,魂だけでも翔ばしてやった. 自然の多いところに還してあげようと思い,川原に出向いた.
花がたくさん咲いているところを選んで丁重に葬ってあげた. もう,君とは会えない. もう,君が舞うこともない. その優雅な姿は梅雨が明ける前に消えてしまった. 君が舞う夏は,永遠に来ることはない. そんなことを考えたら,まわりの雑音が消えた. 風の音だけが耳に届く.
部屋に帰って,あのアゲハがやってきた意味と理由を考えてみた. が,わからなかった. でも,きっといつかわかるときがくる. 必ずそこには理由と意味があるはずだからだ.
如今にいえるとすれば,DMCのアゲハに何かを吹き込んでくれた... そんな風に考えてみた.
あのアゲハは自分の子孫を残したのだろうか. もし,残したのならば... どこかで舞っていることがあるだろう. もし,その子孫に会えたとしたらわかったりするのだろうか. そのときは,大自然の摂理が教えてくれるのかもしれない.
そして,アゲハが運んでくれたみえない真実がわかるときが必ずいつかくる.
★ 暑月(しょげつ) 夏.
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