なんとか日記
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2004年06月27日(日) ツール ド スイス 第7ステージ

ライン川を渡りフランス国境に入る。プロトンと先頭の差は残り32kmで3分30秒。
逃げているのはMr,ブックメイカーの116と117、ベルギー人のテイスとオーストラリア人のダイ。
二人の逃げが成功するかどうかはラスト13km、平均斜度8.5%の登りの前にどれだけ差をつけられるかにある。
4分ないと苦しいのではないかと解説陣。
しかし、彼らは今日勝てなかったとしても「目立って画面に映る」という目的は果たしているので、それはそれでいい。
ラストの登りの前にミューレンベルグの丘を通過する。
丘といっても最大7.7%の斜度があり、ギアをインナーに切り替え登る丘だ。
プロトンはショコラードジャックが引く。こちらもステージ後半に少しでも目立っておこうという目論見か。
丘からの下りは中高速コーナーできついコーナーはなく、90km位は楽に出る感じ。想像しただけでこわい。
こんな中で落車があったら本当にひとたまりもないと思うんだけど、プロはこういう所ではあまり落車はない。
こんな場面では体重の軽い選手は頑張らないと置いていかれるので集団の中にいないと辛い。
集団後方の選手はついていくので必死という感じ。
ミスターブックメイカーに代わってミラネザマイアが引きはじめる。
ポルトガルはロードレースのチームは多数存在するけれども、その殆どが国内の活動にとどまっており
国外レースに出てくるチームは少ない。ミラネザはブエルタにも出場するポルトガルでは中心的なチーム。
集団はミューレンベルグの丘で二つに分かれており、てんとう虫ジャージのハンターはG3に。

先頭はマルブーンへ。マルブーンはスキー場で有名で皇太子も訪れたことがあるらしい。
Mr,ブックメイカーの二人はカメラマンに向かって「もう疲れたー」とパフォーマンス。
一方集団は次第に活性化。まず32歳ロシア人ズィンチェンコが仕掛ける。ベッティーニ、ザンピエーリも行くが吸収。
残り10kmで集団は約20人。アップダウンの激しいツールドスイスでは集団がバラけやすい。
長い逃げをしていたMr,ブックメイカーの二人もこのへんで吸収。お疲れ。
先ほど再度アタックしたズィンチェンコが吸収された瞬間にミラネサ(の誰か)がアタック。
今日はミラネサは積極的な動きを見せている。優勝を狙ってるのかも。
集団はやはりグエリーニが引く。Tモバイルとしては今までの動きで節約できたはずだが、グエリーニのテンポ上がらず。
グエリーニとウルリッヒがなにやらお話中。ペースがあがらないというよりもウルリッヒの調子がいまいちなのか?
ペースが上がらないのを見て、ザンピエーリ、地元が近いトーチニヒがアタック。
ウルリッヒは総合を考えて動きたいところだが動かない。足が無いとわかれば他の選手も一気に仕掛けてくるだろう。
今年のツールドスイスは上位陣が2分以内にひしめく接戦なので、一つおとすと致命的。
ザンピエーリが吸収された所でトンコフアタック。すばらしい正確なペダリングで淡々と進む。
しかし彼も吸収、ここでさらにミラネサ(の誰か)とクイックステップのシンケウィッツアタック。
ウルリッヒの隣には総合争いをしているイエーカがぴったりマークしており、ウルリッヒの様子を伺っている。
フォナックのテレスがアタック。テレスは総合には関係ないのでTモバイル追いかけず。アタック成功で逃げる。

ここで残り6キロ。集団12人。カニャダが脱落して11人。
トンネル内でトーチニヒアタック。ウルリッヒ追いかけず。
残り3キロ。ウルリッヒが集団からこぼれそうになる。
イエーカ、チョー二、デロルモ、シンケウィッツ、オルモなどライバル達が一斉にスパート。
彼らにとっては最大のチャンス。ここでタイム差をつけたい。
先頭のイエーカと二番手を走るトーチニヒのタイム差は28秒。このままゴールすればトーチニヒがウルリッヒからジャージを奪取できる。
逃げるイエーカ、逃げるトーチニヒ。二人のタイム差は?

ゴールを切ったのはイエーカ、続いてトーチニヒ。リーダージャージはトーチニヒ、
ステージを終えてイエーカとトーチニヒの総合タイム差は8秒、ウルリッヒは3位に後退し32秒、続いてデルオルモ。
残るステージは明日の山岳と明後日のTTを残すのみ。
まずは明日の山岳で誰が勝つのか。遅れるのは誰か。
接戦のツールドスイス、後半戦も佳境に入ってきた!


shimizu |MAIL